すごく好きでした。人魚と魚人の話です。異なる姿や制約をもつ両者。その生態がとても興味深かったし、説得力がありました。そして、別の種族に見える両者は反対の存在ではなく、雌と雄という対の存在なのでした。たった2,000文字強とは思えない、深みのある作品でした。多くの方にぜひ、この世界観を実際に読んで体験していただきたいです。
不思議なタイトルに惹かれて読ませていただきました。非現実的なお話なのに、なぜか映像がありありと浮かぶ。描写力がすごいです。そしてラスト……なんだかぐさりと、胸が刺された気分でした。作者様の筆力とセンスに脱帽です。
魚人、そして人魚。これは雄と雌のことを意味し、『つがい』になる生命なのだそうです。しかし、これほど体の作りの違う「つがい」が他にあるでしょうか?何せ片方は鰓呼吸で、片方は鰓を持ってないのですから。片方は言葉を持つのに、片方はしゃべれないのです。そう、人魚は上半身が人間で下半身は魚。魚人はその逆。同じ水中を住処としていること以外、これほど違うつがいはないのです。そこに「つがい」つまり……夫婦という絆は成立するのか?まるで知らない世界に導いてくれる新感覚の物語にございます。ぜひ、ご一読を。
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