あべこべなる「つがい」

魚人、そして人魚。
これは雄と雌のことを意味し、『つがい』になる生命なのだそうです。

しかし、これほど体の作りの違う「つがい」が他にあるでしょうか?
何せ片方は鰓呼吸で、片方は鰓を持ってないのですから。
片方は言葉を持つのに、片方はしゃべれないのです。



そう、人魚は上半身が人間で下半身は魚。
魚人はその逆。


同じ水中を住処としていること以外、これほど違うつがいはないのです。

そこに「つがい」つまり……夫婦という絆は成立するのか?


まるで知らない世界に導いてくれる新感覚の物語にございます。


ぜひ、ご一読を。