概要
安心して。私だって千年も生きるわけじゃない。
美しい叔母とは大きな窓ごしにしか対面できない。もう15年も。私が死んでからの15年。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!影響を受けたであろう作者の顔が全く浮かばない。つまり超オリジナル。
僕がSFを、あまり読んだことがないからなのかもしれませんが…
大体読んでて、あーこの人谷崎潤一郎とか、村上春樹好きそうとか、円城先生意識した?とか、悪く言えば見たことあるような作品であり、共に歩んできた書がなんなのか予想できちゃうわけですが(あたってるかどうかは知らん)
わからん…すごい…これ新しい形でしょ。固いのか柔らかいのか気持ちいいのか気持ち悪いのか。
あと、僕も意識していることですが、
読み心地の変化が超いい
ネットの純文学にありがちな一辺倒の読み心地ではなく、まずいきなり、フックが来る。
要は読んでて「ん?」がいい意味であるんですよね。読み手の意識にフックがかかる。てゆ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!目眩がしそう
生と死、
夢と現実、
愛と暴力、
個と集合、
ありとあらゆる境界線を最初は美しく、しかし徐々にその形を曖昧にしながら物語は進んでいきます。
叔母と私の関係は血縁や倫理を超えて、魂を共有する情報的存在として存在、と、いま書きながら思いました。
目眩がしそうです。
物語は進んでいきます。
穏やかではない方向に。
退屈、
白々しさ、
古さ、
といった削除されない雑音は魂を共有する情報的存在の中に残存する人間性の最後の残り滓的な何かとして機能していて、
それを恐ろしくも愛おしく思う自分も確かにここにいました。
難解、不穏、醜悪、けれど、愛に溢れる不思議な物語。
やはり目眩がしそうで…続きを読む