クマゲラをご存知でしょうか?
赤い鶏冠のついた、キツツキで、ピングーに似ているあいつです。
これは、よにも珍しい狸によって育てられたクマゲラの物語……いや、育てた狸の物語にございます。
クマゲラの生態は変わっておりまして、
オスが卵を奪い、捨てるのだそうです。
それは一説によると、無精卵を処理していると言うことですが……わかるんですね。無精卵だって。
実際にこの、狸のお母さんに拾われた卵は、本物だったようです。
そして、狸の子供達による初めての……親鳥体験が始まるわけです。
この先生が書くモフモフに何度泣かされてきたことか……。
今回も、ややほろ苦いラストノートを味わえます。
ご一読を。
優しさ、あたたかさに満ちた素敵な物語でした。
あるタヌキのお母さんが「クマゲラ」の卵を拾ってくる。
どうやらクマゲラという鳥は、最初に生まれた卵を巣から捨ててしまう習性があるという。
でも命の気配があるということで卵を保護したおかあさんタヌキ。
子供たちも一生懸命に卵を温め、クマゲラの雛を救おうとします。
このタヌキの家族が小さな鳥さんを救おうとする姿。これがとにかくあたたかくて、本当に読んでいて癒されます。
ラストもとても綺麗で、クマゲラと子供たちの様子を見て、おかあさんタヌキが「いつか来る日」に想いを馳せるというのも、しんみりと胸に来るものがありました。