概要
もし四国に鬼族が住んでいて開国していたら大日本帝国はどうなっていたか?
西方のエルフが住まう黒い森は、酸性雨によって甚大な被害を受け、ナチス・ドイツに宣戦布告をした。だが、ナチス・ドイツは蛮族の戯言としてそれを無視。わずか10人のエルフによりドイツ全土を飢饉に陥らせ、史実より5年早くドイツは無条件降伏をした。ユダヤ人の迫害も起きず、ヒトラーや閣僚らは辞任、ソ連の貢献により少しばかり東ドイツが大きくなった。
東方では鬼族が四国で日々を営んでいた。鬼族は長命種で平均寿命が400歳、10年に1度、村に子供が産まれれば祭りとなる牧歌的な種族だった。それを統治するのが愛姫だった。愛姫は鬼族の神であり、不老不死の統治者であった。1600年、リーフデ号の漂着により列強諸外国との交易が始まる。一方で、幕府や大名にとって目の上のたんこぶだった。ペリーの来航により幕府は弱体化し、
東方では鬼族が四国で日々を営んでいた。鬼族は長命種で平均寿命が400歳、10年に1度、村に子供が産まれれば祭りとなる牧歌的な種族だった。それを統治するのが愛姫だった。愛姫は鬼族の神であり、不老不死の統治者であった。1600年、リーフデ号の漂着により列強諸外国との交易が始まる。一方で、幕府や大名にとって目の上のたんこぶだった。ペリーの来航により幕府は弱体化し、
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!史実の隙間に潜み、泥臭い理屈で組み上げられた「もしも」の裏面史
拝読させていただきました。
ファンタジー要素をただの飾りとせず、歴史のゴツゴツしたロジックに緻密に噛み合わせている構成に静かに圧倒されました。
国家間の冷徹な計算の裏で、どうしても生じてしまう人間くさい感情のノイズが、物語に独特の生々しい質感を与えています。
英雄の華々しい活躍よりも、実務や策謀にまみれた泥臭い足取りが淡々と綴られており、過剰に飾らないその語り口がとても好ましかったです。
史実という正解を知っているはずなのに、ふとした瞬間に足元をすくわれるような変則的な展開に、ただただ唸らされるばかりの読後感でした。