ガンインセクト

軍需企業連合「九曜カンパニー」は、次世代兵器の開発競争を加速させていた。
だが、その審査方法は、あまりに非情だった――。

各兵器開発部門が製作した試作兵器と、それを扱う“専用テスター”として調整された少女たちを用意し、企業主導の実戦演習＝バトルロワイアルで競わせる。
評価基準はただ一つ。「生き残った兵器」が、正式採用される。

装甲と感情、命令と意思。
少女たちは戦場で、自分が「兵器」か「人間」かという問いに晒されながら、互いに銃を向ける。

これは、誰にも知られることのない、裏側の“戦争”。
少女たちが戦うのは、敵ではない。自分たちを作った、世界そのものだった。