海は枯れ、地は裂け、全ての生物が死滅したかのように見えた。だが、人類は死滅していなかった!
灰色に染まった世界で、なんでも屋を営むアッシュとAI相棒のイリア。
カッコ良い作品を書きたい人は多い。
でも、書けない人は多い。変に厨二病チックになったり、俺つえーのマンセー作品になってしまいがちである。
そんな中で、ハードボイルドの世界観を構築して、その中でキャラクターをしっかりと生き付かせている。
戦闘描写のスピード感。文字が映像のように脳内に映り、流れるように物語が進む。作者様は戦闘描写書くの大好き、早く戦闘描写を書かせろってタイプらしい。頭おかしい。普通、戦闘描写って苦手な人多いんだが。
だからこその、この作品と言える。
そして、セリフ回しのクールなカッコ良さ。これを作れるのは素直に凄い。決してリアルなわけではない。でも、不自然でもない。そんな丁度良い塩梅の格好良さをコンテンツとして、漢のハートにブッ刺さるセリフを毎回のように入れて来る。そこに痺れる、憧れるぅ!
一ページ辺りの文字数は少ないのに、しっかり読了感を与えた上で、次のページが気になるように出来ている。
ページ構成も上手い。
ページ数は多いですが、サクサク読めますよ。
渋い漢に憧れる方は是非ぜひ、ご一読をお薦めします。
4章(50話)までの感想です!
いやあ…カッコいい。
私、遅読なのですが思わず一章ごとにまとめて読んでしまう程に引き込まれました😌
主人公・アッシュを含めキャラ達の魅力は、他の方も語っていると思うので割愛させていただいて。
1ページ完結の短話も含め、ひとつひとつがクオリティが高いんですよ。
ただのカッコいいバトルだけで終わらない、そこにはちゃんと人間ドラマが織り込まれていて、何かテーマ性もあり、読者の胸に何かーー切なさやキャラへの愛しさを残して終わる。…そんな気がしました。
私が今読んでいる時点ではまだ明言されていませんが、アッシュもまた過去に何か重いものを背負っているようですね。
その謎を追いたい、アッシュにもっと共感したいという想いでページを進む手が止められなくなってしまいました。
アリアとの過去や関係性も含めて、今後私がこの物語を追う上で楽しみな要素であります😌
個人的には女帝様…好きです(笑)
遅読ですが、これからもゆっくり追わせていただきます🙏
執筆頑張ってください♬
「美人の依頼は断らねぇ主義なのさ」
灰と放射能に覆われた荒廃の地。
その只中に立つのは、灰色の男——何でも屋・アッシュ。
洒落た台詞を口に浮かべ、瞳に闇を宿し、胸には消えぬ記憶をなお抱え。
今日もまた、彼は人々の依頼を背負って歩く。
しかし、「何でも屋」の看板に似合わず、タダ働きもすれば、憎まれ役にも甘んじる。
隠しきれない不器用な優しさと、どこか寂しげな影をまといながら。
一方で、彼に迫り来るのは無人機械兵器〈ヴァルス〉。
いったい、その真の目的とは何か?
その背後に隠された陰謀とは?
かつて「灰」に埋もれた男は、「火種」として蘇る。
小さな炎は死の世界を焼き、やがて未来を照らす焔となるのか——
灰色の空の下、砂塵に沈む街。
そこに生きるのは、ひたすらに疲れた男たちだ。アッシュとジン。
彼らはシビアな依頼をこなしながら、ただ生き延びるために歩く。
その足音は乾いた大地を叩き、耳に残るのは低く唸るブルースのような残響。
本作は、ポストアポカリプスの荒廃を舞台にした、重低音のインダストリアル・ブルース。
放射能に侵された四番街、電脳に支配されたアークシティ、そして巨大企業NEXUSの影。
どこを切っても「灰」と「機械」と「人間の痛み」が溢れ出す世界だ。
だが、この物語の魅力は陰鬱さに留まらない。
依頼の果てに出会う少年ダンの涙、拾われた機械少女リルのかすかな笑顔。
そして、二人の男が無言で煙草を分け合う一瞬の静けさ。
そこには確かに、人間であることの温度が宿っている。
砂埃にまみれた残響世界で、灰に眠る声を聴く。
「失せしものの灰。
痛みの灰。
密やかな触れあいの灰。
言葉なきため息の灰。」
―― Umberto Saba「Ceneri」
鉄と灰が混ざり合うこの世界で、 ひとり歩む男がいる。名をアッシュ。 義手に銃を、義眼に過去を、そして心に、静かな怒りと希望を抱く孤高のサイボーグ。
冷たい電脳都市〈アーク〉、迷宮のような〈ネスト〉、 そして、誰もが見捨てた地上の灰燼。 そのすべてを、彼は歩く。
彼に寄り添うのは毒舌のAI・アリア。 感情を持たぬはずの彼女が、 時にアッシュに生死の選択を問いかける。
銃声が響くとき、 世界は一瞬、沈黙する。 その沈黙の中に、 読者は何を聴くのだろうか。それは、過去の痛みか、未来への祈りか。 あるいは、灰の中に埋もれた、 誰かの名前かもしれない。
――See you in the ashes
<第1話から第3話を読んでのレビューです>
灰に覆われた地上と、地下に逃げ込んだ人類。終末世界の描写は冷ややかで淡々としています。義手や義眼、戦術AIといった要素は、荒廃した環境の中に滑らかに挿入され、無理なく世界観が入ってきます。アッシュという主人公は多弁ではないが、その行動とわずかな独白によって性格が輪郭を得ていきます。
戦闘シーンでは、金属の駆動音や灰を巻き上げる動作など、視覚と聴覚を刺激する表現が想像力を刺激します。AIとの掛け合いが、硬質な描写の合間に人間味を与え、緊張と緩和が巧妙に織り込まれています。
「空は、とうの昔に死んだ。」は、ごく短い表現ですが、世界全体の荒廃と喪失感を端的に示し、その後の描写の基調を一気に決定づけています。一瞬で暗い地平へ引き込む力。
物語の進展と共に、AIアリアの存在が単なる補助ではなく人格を帯びた存在として立ち上がり、さらに地下都市や女帝リヴィアの登場へ。終末世界における人間と機械、都市と個人の関係がどのように描かれていくのか? 荒々しさの中に規律を感じさせる展開に、次を読みたくなります。
ハードボイルドな世界観と謎が謎を呼ぶストーリー展開に一気に引き込まれました。
荒廃した世界を黙々と進むサイボーグ・アッシュと皮肉屋でありながらもアッシュを支えるAIパートナー・アリアの関係性が非常に魅力的です。アッシュの失われた記憶そして彼を執拗に狙う謎の機械兵器!?...すべてが織りなす「世界の真実」がどう描かれるのかページをめくる手が止まりません。AIとの掛け合いが作品に深みを与えハードボイルドな男の物語に絶妙なユーモアと人間味を加えています。全て読み終わったわけではないですがこの先、アッシュの運命がどう転がっていくのか続きが楽しみですね
崩壊後の世界。
危険な地上、精密に統制された地下都市、その狭間に張り巡らされた迷宮――その三層を、サイボーグの“何でも屋”アッシュが渡り歩く。
相棒は毒舌で頼れるAI、手には、放射線チャージのマグナム。
善悪のラベルから一歩離れた彼の足取りは、やがて“灰燼世界の始まり”に触れる核心へ繋がっていく。
****
まず推したいのは、主人公アッシュの存在感とセリフの切れ味。
閉ざされた空間を突破する俊敏さと、迷いのない判断、守る時も切り捨てる時もブレない軸が、読むこちらの胸を高鳴らせる。
この男は決して多弁ではないのに、その一言で読者の心をつかむ。
読み進めてから振り返ると、その一言の重みがわかり、また胸に残る。
キャラクター同士の掛け合いも痺れる。
アッシュ×相棒AIの距離感は、毒と信頼の絶妙なバランス。
相棒ジンとは、長い時間を共にしてきた重みが滲む。
地下を束ねる“女帝”は、一歩出るだけで場の温度を変える圧。
そして注目すべきは戦闘の迫力。
――走って、掴んで、跳ねて、撃つ。
会話の熱とアクションのラインが一直線に繋がる興奮がある。
ある場面では“たった一点を撃ち抜く”だけで想いが語られてしまうほど、絵作りが雄弁だ。(晴久のもう1人の推しジン:第50話←お勧め)
物語の真価が炸裂するのは、第5章・第6章。
ここが本作の“かっこよさ”の結節点。
冷静/苛烈、その両極が重なり、アッシュという男が爆ぜる。
だからこそ、どうかそこまで来てほしい!<(_ _)>
カッコいい物語を浴びたい人へ。
相棒も、女帝も、敵さえも。誰もが強烈に生きている――そんなキャラたちの魅力に一緒に呑み込まれましょう。
【ハードボイルド好き必見!!】所々格好良いサイボーグが織り成す依頼を受けてくストーリーです!
サイボーグの主人公の描写は、所々格好良い感じを私は受けます(*´ω`*)
ハードボイルドの作品が好きなあなた!
ハードボイルドな男性にぐっとくるあなた!
ハードボイルドな男性になりたいあなた!
ちなみに、ハードボイルドだけが推しな訳ではございません(汗) ようは、描写が素敵だと、私は思います!
おとなな表現を出来ないわたしは、勉強になる作品でもありますので、そんな小説を書きたい 方にも必見です!
以上、長文失礼しました(^^ゞ
じっくり楽しませていただいている作品です。
一話のテンポがよく、サクっと読めます。
しかし実際は、サクっではなくドシン、とした鋼鉄の頁をめくっているかのよう。
一話一話が重厚なハードボイルドの空気に満ちています。
圧倒的な雰囲気と、アッシュという煙が似合う謎の男が、さらにAIのアリアが物語を引き立てます。
現在3章を読んでいる段階で、今後の伏線回収や物語展開を把握しきっていない状態ではありますが、この雰囲気を伝えるべく書き残しておきたいと思います。
引き続き追いかけて、堪能していきます。
よろしければご唱和ください。
――See you in the ashes...