水甕の星（みずがめのほし）

6000年前、アフリカの星読みの民ナブタプラヤに、星が落ちた――。
星神の運命を背負い生まれたカカセオ。
豊かな湿地とソルガムの大地に生きる彼らの村は、やがて迫り来る運命の波に飲まれていく。
太陽の果てにあるという伝説の島「ヒナレ」。
カカセオは、滅びの予兆と向き合いながら、仲間と共に選択を迫られる。

「情報ではなく、可能性を読め」
星と大地が交わるとき、神話は始まり、旅が始まる。

実在したナブタ・プラヤのストーンサークルを舞台に描く、壮大な神話的叙事詩。
紀元前4000年、星が示す新たな次元へ旅のお誘い。