概要
王子の妃は女神か魔女か。大王国の謎を追う古代インド風ハイファンタジー
無から炎を生み出す異能ゆえに人目を避けて暮らす娘ジャニは、王なき王国の第三王子ダルシャンの命を救う。彼女こそ所有者に玉座を約束する「炎神の験《アグニのしるし》」だと確信したダルシャンに導かれ、王都に赴くジャニ。だが宮廷には様々な思惑が渦巻いていた。ジャニの正体を怪しむ摂政。姿を見せぬ先王妃。玉座を争う第二王子。華やかな王都に、孤独な彼女の居場所はあるのか。
「バーフバリ」などのインド映画が好き。『十二国記』や『指輪物語』が好き。恋とか愛の物語も大好き。そんな作者による「古代インド風×ファンタジー×男女恋愛」小説。
「バーフバリ」などのインド映画が好き。『十二国記』や『指輪物語』が好き。恋とか愛の物語も大好き。そんな作者による「古代インド風×ファンタジー×男女恋愛」小説。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!炎の女神は、誰よりも芯が強い
この作品の魅力は一つには絞りきれず、様々なところにあります。
登場人物の性格、彼らの関係性、そして壮大な世界観、どれをとっても一級品です。
インドファンタジーと聞いて、馴染みがないなぁと思う方も居るでしょう。もちろん専門用語は出てきます。ですが、漢字や描写でなんとなく想像がつきますし、注釈も書いてくださっているので、混乱することはありません。
実際に、インド文化には馴染みがない私でも楽しんで読めました!
個人的には、主人公・ジャニのちょっと気弱そうに見えて、実際は誰よりも芯が強く、かっこいい女性であるところが大好きです。守られるだけの弱い女性じゃないところが魅力だと思います!
また、その…続きを読む - ★★★ Excellent!!!非常に質の高いアジアンファンタジー
動揺すると炎を出してしまう主人公の少女が、傲岸不遜な第三王子に見初められ婚約者に──と言うと、スパダリ系の女性向け小説のように思われるが、実際の雰囲気はまったく異なる
作者が十二国記や指輪物語が好きなためか、その筆致は骨太でしっかりしており、良い意味で「古本屋で立ち読みしている気分」になる
それでいて読みやすい文章を生み出す作者の技量に疑う余地はなく、レビュー当時はまだ序盤だが、物語自体のクオリティにも信頼が置ける作品だ
重厚で他とは違うファンタジーをお求めの方は、一読してみるといいだろう
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