柏木椎菜

ニコニコ生放送がまだ熱気に包まれていた時代。 女性リスナーばかりの配信に、男三人だけの常連がいた。彼らは「加齢三兄弟」と呼ばれ、 その放送は、人生の余白のような、静かで温かな居場…

ショートショート。 呪いのアプリを使ってしまった主人公は、神社に助けを求めると……？

私の膝に飼い猫のミイが乗ってくる。 私はその重みを感じている。 足が痺れてもミイを退かせることはできない。 執筆の過程で生成AIを利用しています。noteで利用のプロセスを公開…

神出鬼没の辻占い師の話です　人影と生首のコンビ占い師です

深夜一時五十三分。誰も映らないはずの玄関チャイムと、「お久しぶりです」という声が主人公を揺さぶりはじめる。 懐かしさと恐怖が入り混じる“再会”が続く中、言葉の裏に潜む気配は次第に…

黒い人影は最初、建物の外にいるようで、少しずつ自分の部屋へ近づいてくるそうです。去年、男性の利用者さんが「人の形をした真っ黒い影がいる」と言い始めました。

君が話す言葉を、僕は待っている。 長い静寂の後、君はゆっくりと口を開く。

ビジネスホテルに、エイリアンが現れた。2メートルを超える体、口から漏れ出る溶解液。そんなエイリアンが懐から出したものは以外な物で―― とらきち氏の大喜利を、許可を頂いたうえで小…

続け様に身近な人が亡くなっていく。そんな中、ふと目につくようになる数字。不安が募る主人公。しかしある日、どうも数字には意味があるらしいことを知る。それを知った主人公は......

深夜さん（@bean_radish）と宮田秩早さん（@takoyakiitigo）の共同企画「#novel首塚2025」によせて、喋る生首の話を予め決められたお題を消化しつつ書き…

ここ数年定期的に通っていたお店の閉店が決まり、さびしくなって書きました。

春江はパン工場で働いている。 流れるそれを機械の傍らに立っている。 彼女にまとわりつく、二つの「匂い」 一つは風が持ち去ってくれる。 つつましく生きる。流れるような日々 彼女…

子供の頃に宇宙人と交信したという男性。 彼の口から語られる驚きの内容とは――。

壁に顔が見える。

15年くらい前の話だそうです。 ヤマシタさんは地元の会社に就職し、普通に暮らしていますが、心霊スポットには絶対近付かないと決めているそうです。 この話はカクヨムが初出です。

※カクヨムコン不参加作です 刀のような刃物で斬られるという、おぞましい殺人事件が連続で発生。しかし計画的とも突発的とも判じがたい状況は、捜査員たちを戸惑わせる。現場の共通点は、…

八階建てのマンションのワンルーム。 違和感を感じながら起床する。 外には雨の気配と女の子の笑い声が聞こえた。 遠い雨の音と近くに感じる笑い声を不思議に思い、私はこっそりとカー…

風邪を引いて体調が悪いので、この不快感を発散したいという気持ちで書きました。よくわからない生物が死ぬので、一応残酷描写アリとしておきます。

一人になった大人。 胸の高まりは無い。その影法師は私に言う。

不治の病に侵された男の元へ市女笠の行商人が訪れる。彼が薬と称して売りに来たのは、人魚の肉だった。

命を賭して、自分の信念を貫く男の物語がここにある。

ショッピングモールのフードコートで話を聞かせてもらいました。 乗っている車はやはりというかアルファードでした。残クレではないそうです。 この話はカクヨムが初出の話です。

銀歯の下に眠る地獄――数カ月にわたる痛みと戦い、ついに決着！ 勇者のように歯医者に挑み、神経処置と新しい銀歯で口福を取り戻す。 痛みに耐えた日々の奮闘を、さんまｻﾝ風の語り口で描…

うちの小学校にはぬまぼー様がいる。 グラウンドにある左から二番目の中ぐらいの高さの鉄棒の下。雨の日になるとこの鉄棒の下だけ地面が深くくぼんでいて大きな水溜まりが出来る。砂が混じっ…

父が亡くなった夜。 飼い猫の“ぶち”は、遺体ではなく―― 誰もいない部屋の隅に向かって静かに頷いた。 それ以来、ぶちは変わってしまった。 過干渉とも思えるほど私たちの生活を見張…

ネズミに悩む奥さんの話です。 作者の体験談が反映されています。

今朝，散歩の時、ウチの柴犬のちょっとしたことに気がつきました。 短いエッセイです。 AIは使っておりません。

夜、いつものように眠りについたはずだった。 しかし翌朝、目を覚ました私は――体をまったく動かすことができなかった。 声も出ない。 音も聞こえない。 ただ「目が覚めている」ことだ…

　ある日、天井に張り付く顔に気付いた。顔は告げる。 　「明日は~」 　……お楽しみいただければ、幸いです。

戦後間もない頃、雪深い山奥に人知れず暮らす老夫婦がいた。 源重とその妻は、村から隔絶された生活を送りながら、年に一度だけ山を下りては「湯治の帰り」と笑っていた。 ある年、駅舎に捨…

ミッドナイトギャラリーでかぁなっきさんに読んでいただいたものになります。

とある女の日常は、SNSに彼氏との嘘エピソードを投稿することにあった。そんなある日の投稿をきっかけに、彼女の日常は狂いだす。

幼い頃、僕の「仕事」はザリガニ釣りだった。 沼の奥で出会った、気配もなく現れる少女。 白いザリガニ、沈んだ人形、ぽちゃぽちゃと響く水音―― あの夏、僕は彼女に出会い、そして…

※短編ホラーです

バレエ一筋で生きてきた少女にとって、 純白のシューズは努力の証であり、誇りそのものだった。 次のコンクールへ向けて選んだ新しいシューズは、 なぜかどれだけ練習しても汚れひとつつか…

僕はもうすぐ40になる。 1人の女性のために一生働き続けるなんて考えられない。 だけど、独身のまま、一生気ままに生きていくのだろうか。 ☆AIは一切使っておりません。

これは、私と妹が体験した“本当の出来事”です。

毎夜、寝所を訪う女の影。

この物語はフィクションです。 実際の会社と関係ございません

誰もいないはずの隣室から、聞こえてくる音、その謎が解けた時、長年の恐怖は予想外の真実へ変わる。 改稿しました。旧バージョンは【一話完結】不可思議な短編集に収録してありますので、…

付き合ってる彼氏が なんとなく既婚者っぽくて 視える人 みたいな人に見てもらうことになった

春、上京したばかりの女子大生・真帆は、古びたアパートの一室で新生活を始める。 狭い部屋の壁に浮かぶ、人の顔のようなシミ。 それは最初、ただの模様のはずだった。

路地裏の奥に、誰も知らない自販機があるという。 千円を入れると、ずっと失くしていたものが返ってくるらしい。 財布を手にした者もいれば、くだらない消しゴムを引き当てた者もいる。 …

差出人不明の謎の封筒の写真を、僕はSNSに投稿してしまった。 ※企画用の短編です

なんか思いついたので書きました。

人形のお話。