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平日の昼間。電車の中は実に穏やかだった。その穏やかな車内で「僕」が目にしたもののお話──。いやあ、手前が「僕」の立場なら泣いてます。確実に。終盤には個人的に「くすり」とできる場面もあるのですが、実際に見ていたらその場面でも泣きます。彼はある人物を見かけるのですが、私だってその人が嫌なわけじゃないんです。その人じゃなくて、その……その……。ゾワゾワ必至(⁉︎)の掌編作品。どうぞ序盤の心地よい描写にまかせ、五感を研ぎ澄ましてご堪能くださいませ。
益虫🕷️蜘蛛は、巣を張り、そこにかかった獲物を捕らえて食べる。エグい💦けど、人にとっては他の害虫を処理してくれる益虫である。このお作品に出てくる、益虫エグい💦エグいが過ぎる💦💦💦けど、そのエグさの余韻がたまらない。ぜひ、お読みください🕷️🕸️♬
一番怖いのは、あの虫が「気持ち悪いのに、欲しくなる」ことです。鼻から這い出し、吹き出物の中身を吸って跡形もなく消してしまう乳白色の虫。その異様な光景を目撃した「僕」が、最後には自分から「にきび 虫 飼育」と検索してしまう。この一行まで読んで、虫への嫌悪と「自分にも使えるなら」という誘惑が同時に残りました。日常の電車内だからこそ、この発想の気味悪さが際立っています。
平日の、空晴れ渡る午後。穏やかな電車内。美しい女性。限りなく平和な場所で、身近で静かに起こる怪異ほど、恐ろしいものはなく。タイトル「益虫」。本当にそのとおりなのです。私も悩み多き中学生のころに知っていたなら。絶対にかって。かっていました。鼻の穴に。シュールな画を想像すると、怖くて面白くて、鼻血が出そうな作品。ぜひ鼻をかみながらお読みいただきたいです。