嘗て、結婚の直前に不慮の事故で婚約者を
失ってしまった男。
紅いガーネットの指輪を喜んでくれた
彼女を失い、失意の底に沈み込むも
漸く前を向いて生きて行こうと思った矢先。
血のような赫に滲んだ手紙が届く。
結婚の招待状で、末尾には自分の名前と
死んだ彼女の名前が。
どんなに住居を変えても招待状は次々と
届いて……。
掌編でありながら、ホラー・ムービーを
観ている様な錯覚すら齎されるこの作品。
これでもかという程の狂気と愛憎が
男の身に降り掛かる。
もう、何をしても無駄なのだろうか。
何故、そこまで執着するのか。愛情や、深い
思い遣りは霧散してしまったのか。
彼女は、一体 ナニ になったのか。