『何度引っ越しても無駄だった。その案内状は、毎晩届いた。』 よい冒頭・出だしである。 どうなるのだろうかと読者の気を十分に引く。冒頭文はこうであってほしい。ストーリーと直結してくれているほうが私は好きである。 後半の文章のむだのなさもよい。余計な文章で読むスピードが遮られることがなかった。 ストーリーもよく練られて、膨らませられていたように思う。 おもしろいので、ぜひぜひ、ご一読あれ。
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亡くなった婚約者から届き続ける、結婚式の招待状。愛の証だったはずの指輪が、逃れられない恐怖へと変わっていく——。じわじわ迫る不気味さと、最後まで気を抜けない展開が魅力の短編ホラーです。
決して逃れられない、強い愛はタイトル通りの結末へ。序盤の伏線が最後に見事に回収され、読者は二人の行く末を想像して戦慄するでしょう。二人の愛は永遠に…。
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古代ギリシャでは、左手の薬指は心臓に直結する太い血管があるとされ、“神聖な指“と言われている。だから、結婚指輪は、左手の薬指にはめる。これは、契約であり、“呪い“だ。このお作品を読んで、そう思った。「結びつきが強すぎる」コワさを超えて、その想いの強さ、儚さなに哀しくなった。
二ノ前先生の作品に、外れは無いと、いつもいつも言ってきましたが、ここまで、完成度が高いホラー作品を、書ける人は、この「カクヨム」でも、ほとんどいないのです。レビュー専のこの私でも、語るべき、レビューすべき言葉を、最早、持ち合わせておりません。ともかく読んで見て下さい。多分、一読、寒気に襲われて、夜は怖くて、寝れません。……ホントなのです。
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