祭りの気配から始まり、古びたお面屋、記憶の空白、そして「顔がずれる」という異変へ。幻想的な夏祭りの情景が、少しずつ身体的な恐怖へ変わっていく構成が印象的です。特に、自分そっくりの顔を「お面」として剥がした瞬間、その下から現れる生々しい筋肉。この一場面によって、冒頭の「一点物のおめん」という言葉まで不穏な意味を持ち始めます。短いながら、最後の一枚で印象を反転させる怪談です。