【案内人・葛城二華より】
第5話をお届けいたします。
第1話で、朝の六花輪舞曲をご覧いただきました。六つの個性がぶつかり合う食卓を、覚えていらっしゃいますか。
あの家には、もう一つの戦場がございます。夕方——あの方が帰ってくる時間です。
玄関に響く足音を、誰よりも早く聞きつける子。廊下を走るなと叱りながら、自分も小走りになっている子。そして、すべてが偶然だと微笑みながら、お茶の準備を済ませている子。
朝の争奪戦が「おはよう」の物語なら、夕方は「おかえり」の物語です。
同じ家、同じ家族。けれど、迎える側の顔は朝とは少し違います。四女の声は、あの方にだけ、ほんの少し柔らかくなりますし、五女の突撃は朝よりもさらに容赦がありません。六女の策は——今回はどうでしょう。最後までうまくいくかどうか、どうぞ見届けてくださいませ。
……あの方が玄関を開けた瞬間、この家がどんな顔をするのか。
私も、何度見ても飽きることがありません。