【深雪本人より】
はじめまして。朝霧深雪、十八歳。六人姉妹の次女です。
聖カレイド学園の高等部三年に通っており、文芸部で部長を務めています。お料理が好きで、家ではみんなのごはんを作ることが多いです。心を込めて作ったものを「おいしい」と言ってもらえる瞬間が、何より幸せです。
……ただ、家族の中でも特に大切な方には、少しだけ、盛り付けに力が入ってしまうことがあるかもしれません。特別、というわけではないんですけれど——いえ、特別です。隠しても仕方ありませんね。
お買い物も得意です。旬の食材を最高の状態で、最良のお値段で手に入れること。これも、大切な人のためのお料理には欠かせない技術ですから。
どうぞよろしくお願いします。ふふ。
【案内人・葛城二華より】
次女の深雪さんについて補足いたします。
学園では「現代の聖女」と呼ばれるほどの包容力をお持ちで、言葉を交わすだけで心が洗われるような方です。文芸部のマドンナとして慕われ、後輩の方からは「深雪先輩に相談すると、必ず救われる」という声が絶えません。
ご本人は「少しだけ力が入る」とおっしゃいましたが、実際には、ある方のお皿だけ盛り付けの精度が明らかに異なります。他のご家族の分が八十点だとすれば、その方の分は百二十点です。本人はごく自然にそうなさるので、おそらく無意識なのだと思います。
慈愛の完成形。ただし、その微笑みの奥にある温度を正確に読める人は、多くはありません。
※本作のイラストはAIを用いて制作していますが、キャラクター・服装の設定および最終選定は作者によるものです。
