【美空本人より】
はじめまして。朝霧美空、十七歳、四女です。聖カレイド学園高等部二年で、生徒会長を務めています。
まず言わせてください。この家には、ルールが必要です。朝の身支度の順番、お風呂の時間割、冷蔵庫の棚の区分け——決めなければ、毎日が大騒ぎになりますから。私が管理しなくて、誰がするんですか。
……と、堅いことばかり言っているように聞こえるかもしれませんね。でも、本当は、みんなのことが大好きなんです。姉さんたちも、妹たちも。あの騒がしい朝も、取り合いになる夕方も——全部、大切な日常です。
それから、兄さ——いえ、なんでもありません。家族の話はまた今度。
よろしくお願いします。きちんと、最後まで。
【案内人・葛城二華より】
四女の美空さんについて補足いたします。
生徒会長として学園の秩序を支え、ご家庭でも料理以外の家事全般を引き受けていらっしゃる、六姉妹の実務の要です。前生徒会長の西園寺玲さんから直接薫陶を受けた方でもあります。
「きちんとした人」という印象は揺るぎませんが、一つだけ構造的な弱点があります。ある方に「美空のおかげで助かってる」と言われると、それまでの秩序が一瞬で崩壊します。眼鏡の位置を直す回数が急に増え、声が半音上がり、語尾が不安定になります。
ご本人は「ちょろくない」とおっしゃいますが、客観的データはそれを支持していません。
※本作のイラストはAIを用いて制作していますが、キャラクター・服装の設定および最終選定は作者によるものです。
