【案内人・葛城二華より】
第12話をお届けいたします。
本日は、少しだけ、私自身のお話をいたします。
私は、朝霧探偵事務所の所員を務めております。所長は、もちろんあの方。事務所には、私のほかに、二人の大切な仲間がおります。
第12話は、その三人が、皆さまの前にお目見えする回でございます。
それでは、二凛さんに、ご挨拶を頼みましょう。
【美琴二凛より】
……はじめまして、と申し上げて、よろしいのでしょうか。
これまでも、ときおり、お礼のお手紙を書かせていただいておりました。美琴二凛と申します。朝霧探偵事務所の所員を務めております。
事務所には、二華さんと、アイさんがいらっしゃいます。お二人は、私より少しだけ年上で、心から尊敬しております。二華さんは、所長がいらっしゃらなくても、事務所が動くようにしてくださる方です。アイさんは、いつもモニターを見ていらっしゃるかと思えば、人の手帳の文字一つから、その方のお顔まで思い浮かべてしまうような方です。
私は、お二人のように、難しいお仕事はできません。お茶を淹れたり、お疲れの方をねぎらったり——その程度のことだけです。
それでも。
じゅんが事務所にいらっしゃるとき、私が一番先に、湯呑をお出しできるように——いつも、心の中で支度しています。
……あの。少しだけ、申し上げてもよろしいでしょうか。
六花円舞曲には、六人ものお嬢さま方がいらっしゃいます。皆さま、本当に素敵な方々です。それは、よく存じ上げております。
けれど、私たちの事務所にも、ささやかな日常がございまして。第12話は、そんな私たちの、いつもの一日でございます。よろしければ、最後まで——お付き合いいただけると、嬉しいです。
【案内人・葛城二華より】
二凛さんから、ご紹介いただきました。
第12話の物語は、商店街の喫茶店のご店主が持ち込まれる、小さな依頼から始まります。ある女子学生が忘れていった、表紙に名前のない手帳。差出人を探してほしい——それだけのご依頼でございます。
私と、アイ、二凛——三人それぞれが、自分の得意な領域で、依頼に向き合います。そして、所長がご帰宅された後の、ほんのわずかな時間。三人が、それぞれ別の形で、ねぎらいを受け取ります。言葉のある方も、言葉のない方も、ございます。
第12話、どうぞよろしくお願い申し上げます。
※本作のイラストはAIを用いて制作していますが、キャラクター・服装の設定および最終選定は作者によるものです。
