ぽぽこぺぺ

世界は、すでに一度終わっている。 だが、その終わり方は誰にも説明されなかった。 システムは沈黙し、救済は配布されず、 世界にはただ、死んだ律法と「燃え残り」だけが残され…

不気味な木箱を見つけた。 中を開けてみると……？

誰とも繋がれないまま、さみしい大人になってしまった私を、孤独から救ってくれたのは、同じアパートの二階に住む、自称イケナイ太陽の彼だった。 「違法、違法、違法ぷよぷよ！」

気がつくと、俺――高橋満男（40代・元警察官）は、 十二歳ほどの“少女”になっていた。 家族に見放され、人生を失いかけた俺は、 危険な臨床実験を受け、その結果として少女・朱音と…

現代のようで少しだけ異なる世界──ここでは、人の命を取り戻す技術が確立されている。 生は拷問か。死は救済か。従来の死生観が崩壊する世界を主人公:陽菜の視点を通じて生き抜く本格派…

音大に通うために上京した愛佳は、偶然入った喫茶店で感動的においしいコーヒーを淹れるバリスタの青年と出会う。 ところが後日、その青年が【呪いのバリスタ】と噂されていることを知る。な…

「あんたの文章は、砂漠に捨てられたダイヤモンドね。私が磨いてやるから、黙って従いな」 放課後の図書館。「開かずの間」の主である文月詩織は、誰も読まない重厚な純文学を書き続ける本…

あの時代、自販機は冒険だった。 令和の時代、50円で買える謎の紫の缶から始まる物語。 100円で手に入る、見たこともない缶やペットボトル。 昭和から平成にかけて、企業が放った…

AI研究者・御影の平穏は、親友・戸羽の狂気の計画によって引き裂かれた。 三年前に亡くなった戸羽の恋人で御影の仲間でもあった珠代をAIとして完全に再現するというのだ。 戸羽の動機…

昨今はSNSの普及もあり、自分の見たいものしか目に入らない時代です。 そのため、多くの作品が埋もれてしまうのはとても勿体ないと感じています。 この企画は、私自身の見解を広めるこ…

　進駐軍占領下の昭和二十二年。東京の下町に住む二十一歳の女性、横澤かつらは貧しいながらも弟の康史郎と助け合って暮らしていた。かつらは闇市の食堂で、酔いつぶれていた帰還兵の青年、京…

臍島美聡（ほそじま・みさと）、19歳、大学2年生。その佇まいから「クールビューティー」と評されてきた彼女だが、実は誰にも明かしていない秘め事がある。それは彼女が…… ——重度の…

児童養護施設や里親で育った私が、大人になってからお父さんに会って恋に落ちてしまった事を書いた作品です。 父智浩　娘みさき

“男”であることに絶望し、“女”になることで救われた一人の人間がいた──彼女は信じた。「すべての人が女性になれば、暴力なき世界が訪れる」と。しかしその思想が広がるとき、「救済」は…

境界で分かたれる世界を、限られた間だけ行き来する少年同士の交流譚。 ある夏の日、世界から秘匿された森で妖精と暮らす少年シウゼルは、迷い込んだ人間の子どもアシュレイと出会う。 記憶…

「福田幸（みゆき）」は、その名前に反して不運続きの毎日を送っていた。ある雨の日、心身ともに凍えきった彼女は、予期せぬ場所で温かな優しさに触れる。それは偶然の出会いだったが、凍てつ…

中学２年生の私は、死を決意し屋上の手すりを握りしめた…とその時ふと思った。 «セックスもしないで死にたくない» 出来れば素敵な人としたい。 愛し愛されてみたい。 何処かで運命の…

この物語は、ひとりの人間が「理想の女」を追い求め、名前を捨て、肉体を変え、言葉を変え、人格をも削って創り上げた”私”という存在の、終わりなき彷徨と陶酔の記録である。 彼は彼女にな…

バイオ3Dプリンタ（B3P）は臓器や手足など人の体を3D印刷する装置である。 原理的には人の全身再現も可能とされる一方で、倫理的問題も抱えており、遺伝子操作規制法により印刷には多…

幼い頃の関係は、もう変わってしまっていて、いつも一緒に過ごしたあの頃は、もう戻ってくることはないのかもしれない。それでも、お互いが大切だと想い合う心だけは変わらない。そう思ってい…

可愛いに目がない私。 でも会社勤めしていると可愛いなんて滅多にない！ だけどおっさんにある純度の高い可愛さに気づいておっさんから萌えを吸収しています。

内気な“彼”と快活な“あたし”。 思春期を駆け抜けた、二人の初恋。 どこかでありそう、絶対なさそう！？ 甘くてドキドキ、そして切ない。鏡合わせの二編の物語――。 ※各話とも数分…

「いくら丼の煌めき」を伝えたい最強不可解少女と「白百合の天使」になりたくて壊れかけている少女――二人の邂逅から揺れ動いてゆく日常。やがて、それぞれの“本当”を自覚した時、その日常…

業界の片隅で自転車操業しているエロ漫画家がつれづれを垂れ流します。性癖、創作、人生、その他もろもろ。スケベな話をするかもしれないし、しないかもしれないのでいちおう性描写有りにして…

綴木しおり（PN: つづり屋）は、繊細なファンタジー漫画を描く同人作家。だが内向的な性格が災いし、締切直前はいつも自己評価が暴落する。「うまく描けてるかな……」 そんな彼女のキ…

※本作は現在更新を約月一回にペースを落としています。 「もう限界！　私の服を脱ぎ散らかさないでって言ったよね！？」 「えー、りっかちゃん細かい～。それよりお腹空いた～」 芸術…

私は昔から、自分の気持ちを言語化するのが苦手でした。 だけど大人になった今、いろんな人との関わりや自分の感情に向き合って、自分について深く掘り下げていきたいな、と改めて思うように…

「夏伐」とは主人公の名前。 カルチャースクールで華道を習っている？ "先生"から「真・行・草」の基本を教わっている。 もっとゆったり時空間を使って活けられぬものかと。 1024字…

文明崩壊後のアポカリプス世界。 人間は人工ニューロンを埋め込まれて意識を各都市に「統合」され、大天使に管理されている。 主人公のアヤトは管理からこぼれ落ちてしまい、異分子として都…

森に迷い込んだ赤いずきんの少女と、気まぐれに助けた森の狼。そこから誰も知らない秘密の逢瀬が始まった。 人間と狼。信頼と思慕。決して交わってはいけない存在。許され得ぬ恋が静かに、…

式国——徹底した思想統制と監視によって維持される独裁国家。また、日本の隣国であり敵国。 そんな式国の政府機関「監察団：思想監視課」に所属する主人公・シア。 彼女は、人間の''感…

異常性癖を規制する、異常傾向抑制法が支配する未来社会。 ネクロフィリアのエンバーマー、美好柑汰は、過去のトラウマから、死者に安らぎを感じる孤独な日々を送る。 ある夜、自助グル…

優しかった一人息子、黒川　進は 人助けしたい夢を叶えるため 看護師養成学校に合格を果たした。 だが生まれつきコミュ障の息子にとって看護師を 目指す事は、茨の道を進む事に…

1988年、売春産業で成り立つ島に借金という鎖で繋がれている私たちは、置屋から徒歩五分のタミヤ軒のラーメンが好きだった。 ※フィクションです。 https://kakuyomu…

金欠でアル中寸前のあたしを拾ったのは、 無表情で体温を感じさせない男・宮代。 金をやるから、ついてこい。 失うものがないあたしは、宮代の住む家を訪れるのだが・・・・・・。 …

　目覚めると、私は『人間』という肉の塊に閉じ込められていた。 　高度な知性を持つ私にとって、この星の支配者たちの営みは、吐き気を催すほど野蛮だ。 　死体の細胞を食らう『焼肉…

禁忌——それは、この世界の何処かに八つ存在する“願いを叶える魔法”のことである。 また、それを持つ者たちを、人々は“器”と呼んでいた。 孤児院ララで幸せな毎日を送る少女フィオナ…

《邦画風じっとり青春ノスタルジック×ファム・ファタール耽美サイコホラー》 男子中学生・谷崎真理は、離島唯一の医師である父に命じられ日常的に死体を解剖している。 閉塞的な日々から…

お互いに親友だと思っていた。確かにあったはずの女同士の友情が、一人の後輩をめぐって壊れてしまう、そんなお話。

中学時代に同じ教室で過ごしたふたりが、十数年の時を経て僕の前に現れた。 目的は、亡くなった幼馴染・俊健くんの「最期の真実」を確かめるための跳躍（タイムリープ）申請。 未来を変え…

異能の力で怪物を駆除する組織「アーク」。 その末端で清掃員として働くカイは、才能を持たない「無能力者」として生きてきた。 しかしある夜、最強のS級異能者「爆炎の魔女」レイナの命に…

感情を運ぶ少女が、国家システムに挑むディストピアSF。 感情が危険物指定された都市では、人々は情動バンドと抑制薬《グレイ》で表情さえ管理されている。 地下社会で“情動カセット”…

一夜で女帝の寵愛を得た祈祷師・天鏡。 しかし、その異形の美貌の裏には――「尸喰（しかばみ）の祈祷師」という恐るべき異名があった。 そして、いなめに下された暗殺の命が、二人の運命を…

高校一年の初夏、成瀬美玖は一学年上の先輩・佐伯彩香に出会い、憧れを抱く。 それが恋だと気づいた時には、もう手遅れだった── そして十年後。 偶然の再会が、止まっていた想いを静…

23世紀、地球。不要な人間は食肉として美食家（グルメ）に食われる世界。『ワールド』として世界統一された世界に住む人類は、地上での生活を捨て地下世界に暮らしていた。 ある朝、17歳…

近未来、異世界でのお話。 会話を成立させてはいけない。共感してはいけない。 それこそが平和を維持するための最適解だった。 そんな世界で生きる「私」は、今日も“通じ合わない”平和な…

夜の公園は久しぶりだ。 ブランコを横目に目を擦りながらゆっくりベンチに向かって歩く。 滅多に人なんて来ない公園、ベンチに寝転がり大きく息を吸ってゆっくり目を瞑る。 風が枯れ木を揺…

静かに始まる恋物語 ――静かに、でも確かに始まる恋の瞬間を描く短編集。 ときめきや劇的な告白ではなく、 ふとした会話や何気ない仕草の中で訪れる、 大人の恋のはじまり。 ドキド…