ワークスペース見てみたら。
下書き含む 1,012,094文字
おー理系のわたしがよく描いたもんだ! 100万文字オーバー。
でもまだ世界半分書いてないんだよなぁ。
絵は菊月明日香。ミハエルの1番目の妻といいつつもミハエルの願い(結婚しても好奇心が赴くまま飛び回りたい)を叶えてあげてる(大体いつも光の力で空飛んでる)のですごいレアキャラ化してる。水鏡冬華と桜雪さゆと同じ強さで2人と親友。
下のような物語が展開されていても空をとんでます。ミハエルの願い通り、自分の気まま通り。
「ふざけんなアホ女!!」
フィオラ=アマオカミの怒りの声が市場に響き渡った。
フィオラ=アマオカミは、桜雪さゆの姿を見つけると、吼えつつ怒りの表情でいかづちのブレスを口から吐いた。
ゴォォォォォォオオオオオッ!
彼女の口から放たれたいかづちのブレスは青白い光となって桜雪さゆに向かって直線的に飛んでいく。その光は空気を切り裂き、周囲の人々が恐怖で逃げ惑う中、さゆを直撃した。
さゆは呆気なく後ろに吹っ飛ぶ。だがそこまでダメージはないだろう。だがフィオラも男の天照に作られた十二支神獣族である。加減してもブレスは強力だ。
桜雪さゆは呆気なく空中に吹き飛ばされ、市場の向こう側の石造りの壁に激しく衝突する。壁にはひびが入り、小さな石のかけらが四方八方に飛び散った。
「きゃあっ!」
と天馬蒼依が驚きの声を上げる。眼の前で突然起こった激しい攻撃に、蒼依の体から青い霊気が反射的に漏れ出してくる。
「さゆちゃん大丈夫ー?」
天馬蒼依が気楽にそういう。
(霊力が成長したわたしでも子ども扱いされるほど強いしね、さゆちゃん)
そう思ったから天馬蒼依は全然心配していない。
水鏡冬華はため息をついただけだった。
「やっぱり」
と呟く彼女の表情には、まるでこの展開を予測していたかのような諦めの色が浮かんでいた。
しかし、崩れかけた壁から十二単の破れた袖が見え、桜雪さゆはまるで何事もなかったかのように立ち上がってくる。彼女の体には傷一つない。むしろ、顔には興奮の色が浮かんでいた。
「あらあら、元気いっぱいね、フィオラ」
桜雪さゆは十二単の袖を軽く払い、埃を落としながら言った。
「そんなに強く挨拶されるとは思わなかったわ」
フィオラ=アマオカミの怒りはさらに高まったようだ。彼女の赤い目が炎のように燃え、背中の白い翼が広がり、黒い竜の尻尾が激しく地面を叩いている。
アンティゴノスの兵士たちは恐れて数歩後退しながらも、女主人に忠実であろうと必死に剣と盾を構えていた。
「あんたがここに来るってことは、わたしの計画を台無しにする気ね」
フィオラ=アマオカミが低く唸るような声で桜雪さゆに言った。鼻と鼻がくっつくほどメンチきかせて。
「エウメネスの偽装死亡計画が漏れたとでも?」
水鏡冬華が慌てて前に出る。
「違うわ、フィオラ。わたしたちはその計画を助けに来たの」
フィオラの目が細くなる。明らかに疑っている。
「冬華も一緒に? それに……」
彼女は冬華の後ろに立つ天馬蒼依とその仲間たちを見た。
「ハチャメチャ4人組じゃない」
アン=ローレンは警戒心を解かずに、自分の魔法剣の柄に手をかけている(こわいから)。ユーナ=ショーペンハウアーも青い杖を構え、何かあればすぐに魔法を唱えられるような態勢をとっていた。
「わたしたちはミハエルさんの指示でここに来たの」
ガートルード=キャボットが平和的な意図を示すように両手を広げて言った。
「エウメネスさんを安全に東へ送るために」
フィオラの表情がわずかに和らぐ。
「ミハエルの指示?」
その時、桜雪さゆが楽しそうに笑いながら戻ってきた。
「そうよ、ミハエルがね。でもわたしはついでに遊びに来たのよ。あなたがどんな顔をするか見たくて」
フィオラは再び眉をひそめる。