本日21時に最新話『恐竜を愛する「モリス」』公開です!
https://kakuyomu.jp/works/822139839963554263
今日解説するのは、この作品の登場人物の名前の由来です。
実は、元ネタは古生物学者として通名な方々の名前なんです📝
【アイリーン・ホーナー】
アイリーンの名前は、サウロルニトレステスの化石を発見したアイリーン・ヴァンダローさんから。ダイナソーパーク累層の恐竜のネタ集めをしているときに見かけた名前ですが、イメージと合致したので採用しました。
そしてホーナーは、小説ジュラシック・パークの主人公、アラン・グラントのモデルになったジャック・ホーナー博士から。そのまま映画ジュラシック・パークのアドバイザーになったというので、いろいろすごい人です!
【鈴木 直】
フタバサウルス、いわばフタバスズキリュウの発見者として有名な方です。名前をそのまま拝借しております💦
これ、許可がいるのですかね? 作中フルネームで呼んでいないからいいのかな?
【アニング】
メアリー・アニング氏はイギリスの化石ハンターとして有名な女性です。古生物学にも大きな影響を与えているので、本当はこんなちょい役で出す名前ではないかもしれません……。
【ハレット】
マーク・ハレット氏は正確には古生物学者ではないのですが、現在の恐竜のイメージを作り上げた偉大な芸術家で、映画でも恐竜のデザインを担当されている方です。
【シュトローマー】
エルンスト・シュトローマー男爵は、僕が一番好きな恐竜スピノサウルスの発見者です! 残念ながら彼の発掘した化石は戦果に焼かれ失われてしまいましたが、近年スピノサウルスの新しい化石が続々と見つかり、スピノサウルスの姿を復元するために彼の残した研究資料も大いに活用されています。
【モリス】
ヘンリー・モリス氏がモデルです。進化論を真っ向から否定し、特殊創造説とも言われる創造科学を提唱した人です。自然科学者や創造論の大多数から拒絶されている人で、僕としても、批判はしたくありませんが狂信的な印象がある人です。
進化論が不完全な理論であることは同感ですが、そもそも彼の専門分野が水理学で、現在の地質学や生物学を真っ向から否定する根拠はかなり怪しいです……。
今作以外でも、このシリーズに登場する人物の名前は全員元ネタがあるので、もしよければほかの作品もご覧になってください!