沖綱真優

転生したらぬいぐるみだったので、とりあえず、目の前の人が幸せになるような呪いを掛けようと思います！ 転生先で出会ったひとりぼっちの元王子さま。向けられる感情は悪意と憎悪しか知ら…

ある夏の日のエレベータにて

大森林。いつ果てるても知れない広大な森をひとりの青年が旅していた。 《物語り》を名乗るその青年は、大森林の中で大海の孤島のように散在する村々を巡り、生きる為の知恵と知識を交換する…

自らの身体情報をトレースさせた「擬体」によって電脳空間でバトルするッ！！ 究極競技に、キミもプラグインッ！！

「私は本気で高御堂くんが好きなの！！」 教室に響き渡る、悲鳴のような告白。 じゃあさっさと告って付き合っちまえよ、と思うが、口には出さない。 「そう、ならせいぜい頑張りなさ…

ワイン旅エッセイ『神の血に溺れる』の続編です。 前作は過去の旅の記録でしたが、今作は現在進行形で綴られていくワイナリー設立奮闘記になります。 そう、現在進行形で綴られるというこ…

二泊三日で冬山にキャンプに来た樋口たち三人は、最終日の夜、仲間の一人の提案で肝試しとして鬼骨の祠に赴く。 そこで仲間の一人が祠を壊してしまうのだが……。 ※この物語はフィクショ…

科挙といってもさまざまな段階があり、たとえば明代には郷試というものがあった。 王というその若者は郷試を受けたその日の夜、不思議な夢を見た。 ふたりの巨人に東西に立って、王に語りか…

正月、三年ぶりに実家に帰省する子になった私が、うまいこと根掘り葉掘り聞きだされないようにかわす話。

毎週　月曜日　木曜日　1200更新 2025年11月24日　19万PV到達！ 2025年7月24日　第二章完結 たとえ家族、仲間を失おうが。 理不尽に罪をなすりつけられようが。…

──目が覚めると海の上だった!? 「メイジー・ド・シールカイズ、あなたを国外に追放するわ！」 長年、虐げられてきた『役立たず王女』メイジーは異母姉妹であるジャシンスに嵌められ…

「べつにあんたの事なんか好きじゃないんだから！気があるわけでもないから！」 聞いてもいないのに隣の席のツンデレさんがそんなことを言ってくる。 だいぶ癖の強い人の隣の席になってしま…

召喚に中途半端に巻き込まれたためか、異世界での職業が「中途半端な錬金術師」いったい中途半端ってなんなのだ？ 結局は自分の手で木を削って物を作るしかない？ 錬金術ってこんなんじゃ…

　隙のない女✕マイワールド男のラブコメディ 　大人のピュア恋 　何でも完璧にこなす草間一華（くさまいちか）の唯一の弱点は、彼氏がいないこと。 　自分にピッタリな男性を見つけよう…

西暦354年――東晋の桓温は、北伐軍を率いて、前秦の長安へと迫った。 桓温は前秦の軍を撃破し、長安のほど近く、灞上（はじょう）に陣を張った。 前秦の軍を撃破したためか、長安周辺の…

失くし物が増えた。 それは自分の所為だとばかり思っていたのに。

顔も知らない祖父が亡くなったことで、空き家となった母親の実家がある田舎の町へと引っ越すことになったヨルたち。 知り合いのいない町で出来た一人の友人。 その友人と共に進学した先の高…

柳生宗矩（やぎゅうむねのり）は、幕府に逆らった禅僧・沢庵宗彭（たくあんそうほう）を許してもらうよう、徳川家光に歎願状（たんがんじょう）を出していた。 正月、いっこうに返事を寄越さ…

平治の乱に敗れた源義朝の子──頼朝は、伊豆に流された。その伊豆で北条家の姫、政子と出会い、結ばれ、そして以仁王の令旨を受け……。 治承四年夏、笹竜胆（ささりんどう）咲く頃に挙兵し…

第一次世界大戦下のパリ。松方幸次郎は、西洋美術を日本の美術を志す者たちに見せたいという夢をかなえるため、パリ郊外ジヴェルニーのクロード・モネのアトリエを訪ねた。幸次郎は、モネから…

第一次世界大戦下のロンドンを訪れた松方幸次郎（松方正義の息子、川崎造船所社長）は、画家フランク・ブラングィンのポスターに感銘を受ける。そのブラングィンと出会い、彼のアトリエに誘わ…

【あらすじ（ネタバレあり）】 　豊臣秀勝（豊臣秀吉の姉・ともの子。豊臣秀次の弟）と江（豊臣秀頼の母・茶々の妹）の子・完子は、まだ乳飲み子の頃に秀勝が病没し、結果、江が徳川秀忠に嫁…

　時に、治承四年八月（一一八〇年九月）。 　源頼朝《みなもとのよりとも》、挙兵。まず伊豆《いず》（静岡県東部）の目代《もくだい》・山木兼隆《やまきかねたか》を討ち、その後、相模《…

小学生の頃、授業をサボって、こっくりさんをやっていたときの話。 ※怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語参加作

菊池良太は高校進学と父の転勤に伴い地方から東京へ移住する。両親にとっては懐かしの、良太にとっては憧れの地だった東京。期待と不安に震える良太は入学前最後の面談で、奇妙な風習について…

ワイン旅エッセイ『神の血に溺れる』、前作『真・神の血に溺れる～』の続編となります。 ワイナリー設立奮闘記もこれで２年目に突入、１年目以上の激闘の日々が綴られていく予定です。 現…

「子供の将来の運命は、その母の努力によって定まる」――皇帝にそう言わしめた女性とは、いかなる母だったのか。マリア・レティツィア・ラモリノと、ナブリオーネ・ディ・ブオナパルテの物語。

瑛太は目覚めると暗闇の中にいた。他に三人捕らえられているらしい。自己紹介をはじめるうちに部屋の電気が灯り、ディスプレイに人影が映った。 人影は命を賭けたゲームだと瑛太たちに告げ、…

新しいエネルギーを利用した「自動引力装置」の実験を兼ねて、北極点へと旅立ったニーノ。だが、そんな中地上に巨大エイリアンが発生する。極寒の地にはエイリアンが訪れないことが分かり、ア…

松尾芭蕉は、「おくのほそ道」の旅の途中、出羽の立石寺（山寺）に立ち寄った。その時、あまりの蝉の声に、弟子の曾良は苦言を呈す。だが、逆に芭蕉は何も言わず、回想に浸っていた。かつての…

大和の杢市検校(もくいちけんぎょう)の子、茂吉は一休と邂逅し、一休から法名「珠光(しゅこう)」を授かる。そして出家した珠光は、修業先の寺で道賢という兄弟子と出会い、やがて父の死か…

カクヨムコン短編賞2023、エッセイ・ノンフィクション部門参戦！ 今回はPART3、ラブコメ(笑)編、他と合わせて全5編となります。 世界中のワイン産地を巡礼した修行の旅の記…

クライアントが起こした不始末について、クライアントに謝罪に行く。 正直わけが分からないと思うが、俺にもわけが分からない。 でもこれも二次請け企業のサラリーマンの悲哀。 年下の美人…

天正十年六月二日――明智光秀、挙兵。いわゆる本能寺の変が起こった。 その時、本能寺に居合わせた、羽柴秀吉の妻・ねねは、京から瀬田、安土、長浜と逃がれていくが、その長浜が落城してし…

少年ナギは、不気味だからと99800円（税抜き）で売り飛ばされた。 ナギは購入者である帽子の男の元で殺人を繰り返しながらも平穏無事に暮らしていたが、働いていた施設が平凡維持機構な…

　花屋『フルール・デュ・クール』のモットーは『贈る人の心を映し出した花束を作ること』 　訪れる客は訳あり客ばかりだが、イケメン二人がつくる花束に心を開いていく。 　そんな彼らに…

小悪党が勇者になったり、ならなかったりする話。 ※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません

慶応3年11月15日。中岡慎太郎は近江屋にいた坂本竜馬を訪ね、そこで刺客に襲われた。世にいう近江屋事件である。竜馬は死んでしまったが、慎太郎は2日間、生き延びることができた。それ…

織田信忠は、本能寺の変の前夜、父・信長を訪れていた。そして信長から、織田家の――信忠の今後と、明智光秀の今後についての考えを聞く。それを知った光秀は……。

★カドコミにてコミカライズ連載開始★ カドコミで『Q eND A』のコミカライズ版の連載が開始されました！ https://comic-walker.com/detail/KC…

天光雷地水火風の７つの力に彩られた世界。 僕――ディゼル・アークライトは、聖王国の騎士の名家に生を受けた。 生まれた時、僕は虹色の魔力を発していた。虹色の魔力は天の力を持つ者の証…

織田有楽、あるいは織田有楽斎として知られる人物は、織田信長の弟として生まれた。信行という兄の死を知り、信忠という甥と死に別れ、そして淀君という姪の最期を……晩年に京にしつらえた茶…

地球の皆さんこんにちはッ！　アストゥラの皆さんこんにちはッ！　不々惑なるこのワイがッ！　此度も不要不急不毛の界隈を燃やし尽くすのやでぇッ！！ 更年の、更年による、更年のためのワ…

７歳で異世界トリップし、元の世界へ戻って15年後、再びの異世界で契約結婚をすることになりました。 実は、ここだけの話、相手は初恋の王子さま（文字通り）だったりします。 いつまた再…

神戸信孝は織田信長の三男として知られる。彼は、庶子でありながら、嫡出である信忠・信雄についだ格付けを得るまでにのし上がっていた。 その最たるものが四国征伐であり、信孝はその将とし…

これは、複数のボディと重なり合う世界を渡り歩くのが日常になった時代のものたちの動向を追った物語の物語。モチーフは『ユニバーサル・シエスタ』の"ひとつとなりしもの・シリーズ"を踏襲…

「スケルトン」は、ネットゲーム「AGTUC」に三人しかいないグランドドクターである。マウスの遺伝情報をデザインするこのゲームには、「クリア」があるという。

中学校の教員として初めてクラスを受け持った南風原智樹は、卒業文集用に提出された原稿の束のなかから、奇妙な文章を見つける。 匿名で書かれた怒りも透ける赤い文字列は、過去のイジメを告…

1794年夏、パリ。フランス革命政府、公安委員会首班、ロベスピエールは、同じ公安委員であるカルノーから、一枚のメモを示される。そのメモは、目下、反革命の疑いがかけられている、バラ…