この作品を読んでいて、「勉強になる!」と思った点が2つあります。
一つは、キャラクターたちの考え方。
ノアコの交渉術や商才もすばらしい。
でもそれだけじゃない。
ストッカの根回し、オッドロウ夫人の人の育て方、アレーンの誠実な受け答え。
登場人物がそれぞれの立場で「どう動くのが最善か」を考えているので、物語を読んでいるだけなのに妙に勉強になる。
「なるほど、こう考えるのか」
と思わされる場面が多いです。
私も真似て実践しよう、と思わされます(笑
そして、もう一つ。
とにかく文章がイイ。
語彙が豊富で、比喩も表現もきれい。
それなのに、決して固すぎず、するすると読めてしまいます。
上手い人の地の文って、不思議なことに読み終わったあと「どんな文章が書いてあったか」をあまり思い出せないんですよね。
思い出せるのはそのシーンの情景,心情,空気感。
文章そのものを意識させず、情景や心情だけを読者の中に残す。
この作品は、それを体現しているように感じました。
とりあえず、現時点の最新話まで読みましたが、もう1回読み直して勉強させてもらいます!
面白いなと思ったのは二つ。
ひとつは、
しっかりとした知識地盤から構築されるストーリー。
商人として修業した主人公ノアコの目利き、交渉術。
そのあたりがちゃんと構成として組まれており、そういう意味で気持ちよく読み進めることができます。
もう一つは、
その本文の文章力です。
興味をそそられる各話タイトルからもわかる通り、リズム感のあり、会話も軽快。
そして決して堅苦しくなく、そしてすらすらと読める。
これは自己評価で書けないし、探しようがないので、なかなか出会えません。
本当に、そう、素敵。
私自身、いいなあとここまでできてるかなあと不安になりつつも、
尊敬の念に堪えないのでございます。
魔法が当たり前の世界で、その魔法を使えない王女・ノアコ。
そんな彼女が、自分にできることを探しながら歩いていく物語です。
【少しずつ成長していく主人公】
ノアコは最初から何でもできるわけではありません。
失敗して、叱られて、それでもちゃんと次に活かしていく。
そして、彼女にとって一つの転機となる商人への道。
そこでも少しずつできることが増えていく。そんな姿を見ていると、つい応援したくなります。
【魔法だけじゃない世界】
読み進めるうちに見えてくる、この世界のもう一つの顔。
魔法とは違う何かが少しずつ物語に絡み始め、「これはどう繋がるんだろう?」と気になってきます。
魔法を使えない王女が、これからどんな道を歩いていくのか。
ノアコの成長を追いかけてみたい方へ、オススメの物語です。
第一章(第60話)までを読んでのレビューです。
魔法が当然とされる世界で、生まれつき魔力を持たなかった第一王女ノアコアードが王位継承の立場を失い、商人としてたくましく生きていく物語です。
彼女は王族であることを隠しながら身を立てていくのですが(気品と美少女ぶりは隠せない)、平穏に暮らしたいという意に反して、様々な困難に直面します。
私がこの作品で一番好きなところは、不満を抱きつつも、誰よりも世のため人のため困難に立ち向かう彼女の姿です。
そこには数ある異世界ファンタジー作品の中でも秀逸なヒューマンドラマがあり、喜怒哀楽に満ちていますが、読み手の想像をかき立てる文章力がそう思わせるのは言うまでもありません。
さて、応援したくなるほど身分に対して不遇な彼女ですが、王女として選ばれたのか、人を慮ることのできる心の持ち主だからなのか、彼女には精霊の声が聞こえます。
その声は成長や経験を重ねるごとに明確に聞こえるようになり、冷静なその声を、ときに信じ、ときにそれを踏まえて彼女ならではの決断を下すことでストーリーに独創性を加えていきます。
50万文字を積み重ねているのに、ストーリーはまだ見えてない奥行きを懐に忍ばせています。わかりやすく構築された世界観に、魅力的な主人公(ヒロイン)。取り巻く登場人物も主人公の強度に劣らず丁寧に描かれています。フラグや仕込みも多すぎず少なすぎずでストレスなく随所に散りばめられており、展開を予想しながら楽しく読ませていただいています。無能と蔑まれるヒロインですが、それがゆえに異能である世界。1人称の主人公視点で読む内面と外からみえる主人公像を想像し結びつけ、読者として世界観を読み解こうとする楽しさを味わっています。現時点で私なりにいろいろと展開を夢想しても、物語はまだ中盤の前半くらいに思えます。王宮内の人間関係、走り始めたオーナー店舗、まだ深くは描かれていない帝国のこと。そして最大の秘密(先史の遺産)は、主人公の訪問を待っていますがまだそれは先のこと。家事を放り出して2日で一気読みです。衝動に駆られて止められず読み切ったのは久しくなかったことでした。素晴らしい物語です。更新を楽しみにしています。
ド派手な冒頭から、物語は少しばかり遡って始まります。
アキアル王国第一王女ノアコアードこと、主人公ノアコ。……何となく親しみやすい愛称の彼女は、生まれつき魔力が無い事が発覚し、王位継承レースからは早くも脱落気味。
しかしめげず、ならばと商人として身を立てるべく、魔法工房で働き始めます。
最初こそ危なっかしいものの、アキアル王国の祖も商人であったためか、めきめきと頭角を現して行きます。
この辺りの大変緻密かつ、オッドロウ夫妻との厳しくも温かいやり取りが、序盤でのこの作品の魅力だと私は思います。
そして――、かねてより王女を悩ませていた頭の中から聞こえる意味不明な声、そして高度な技術を持ちながら滅んだ先史文明の存在……。
冒頭のアレを見るに、やはりそういう事なんでしょうか?
めげない王女の挑戦が始まります!!
魔法が重要な世界で王女として生まれながら、肝心の魔力をまったく持たないノアコ。幼い頃から自分にだけ聞こえる正体不明の「精霊の声」を、魔法に目覚めた証だと思っていましたが、検査の結果、これから先も魔法を使える可能性がないという事実。
大きな期待を寄せられていたのに、一転して「無能王女」と呼ばれるようになり、その後、異母妹のイクシスが生まれたことで王位継承問題まで絡み、少しずつ自分の立場が狭まっていく中で、継母まで介入してくる流れも読みやすかったです。
第1話で出てきたあの力。魔法を使えないノアコが、その力をこれからどう使いながら状況を切り抜けていくのか楽しみになりました。
魔法文明の中で生きる無能王女と、正体不明の力を使って自分の道を切り開いていく物語が好きな方におすすめ!
魔法至上主義の世界で、魔力無しとして生まれた王女ノアコアード。
無能と蔑まれ、貴族社会からも見放されながら、それでも彼女は折れない。
魔法に頼らず商人として生きる道を選び、地道に修行を積む姿がまず痛快だ。
しかし、希望の前に立ちはだかるのは強大な魔法帝国。
その壁を打ち破る鍵となるのが、先史文明の遺産──
理推結脳式万能計算機《クオンタム・ブレイン》と、世界を滅ぼしうる超技術を収めた巨大プラント。
魔法文明の常識を覆す“超科学”と、ノアコアードの商才が噛み合った瞬間、
世界は静かに、しかし確実に変わり始める。
彼女が望むのは覇権でも復讐でもない。
ただ、つつましく商売し、気楽にのんびり暮らせる世界。
そのささやかな願いのために、魔法文明へ挑む姿が魅力的で、読者の心を強く掴む。
魔力ゼロの王女が、先史文明の叡智で未来を作り替える成長×改革ファンタジー。
魔法がすべてを左右する世界で、よりによって魔法を使えない王女ノアコ。
普通なら重くなりそうな境遇なのに、本人のたくましい語り口と軽妙な掛け合いのおかげで、テンポよく読めるのが魅力です。
そして何より気になるのが、彼女にだけ聞こえる謎の「声」。
周囲から無能と見られる少女と、魔法文明では説明できない何か。この組み合わせが「いずれ常識そのものをひっくり返すのでは?」という期待を膨らませてくれます。
王宮を取り巻く人々もそれぞれ癖が強く、会話劇も楽しい。
不遇な王女の逆転劇だけでは終わらなそうな、先の広がりを感じるファンタジーでした!
『 魔力ゼロ 』と蔑まれてもへこたれない
ノアコが、とにかく健気で最高に可愛いんです!
完璧な超人じゃなくて、年相応に悩んだり失敗して叱られたりする姿が本当にいじらしくて、
読んでいるとキュンキュンして、
『 全力で守りたい! 』って気持ち全開になるのです🥰💕
でも、ただ守られるだけじゃなくて、
抜群の頭の回転の速さでピンチを切り抜けていくのがまたカッコいい!
彼女の真っ直ぐで愛らしい魅力に惹かれて、周りの仲間たちがどんどん同調し、
強い絆で結ばれていく空気感もたまらなく心地いいです。
サクサク読める軽快な文章なので、
気がついたら一気に引き込まれて先をめくる手が止まらなくなります。
読めば絶対にノアコのことが大好きになる、心あたたまる大傑作です!