魔王討伐後の平和な世界を舞台に、行政システムとしての「ギルドカード」に焦点を当てたコメディです。読んでみて感じたのが、異世界ファンタジーとして描かれながらも、根底にある「現代社会への鋭い皮肉」でした。新技術の導入に振り回される現場の混乱等の、「お役所仕事の不条理」がユーモアたっぷりに描かれます。個人的に、強面ながらどこか憎めない冒険者と極めてドライな受付嬢のやり取りに笑いました。コミカルだけど、一筋の共感を覚える良作です。
羊皮紙の不便なギルドカードが、マナを利用した最新式「マナカード」に刷新されることで巻き起こる混乱を描いた物語です。マナカードは便利であるはずなのに、声紋認証や課金、不具合によって人々を振り回し、かえって混乱を生む存在として描かれます。その中で、誰もが少しずつ時代に置いていかれ、戸惑いながらも生きている様子が印象的でした。笑えるのに、読後には妙な現実味が残る、味わい深い一作です。
登場人物たちがのクセが非常に強く、彼らの面白い行動で毎話笑わせてくれます。ギルドカードの話も「ありそー!」と思える内容で、とても楽しめます。明るい気持ちになりたいときは、ぜひ読んでみてください!!
異世界ですが、かなり捻ったストーリー。異世界ファン以外も思わずニヤリとできる短篇です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(88文字)
みんなが好きな異世界ものですが、その中でもなんとギルドカードにスポットを当てた作品です。新しい発想で思わずニヤリとしてしまいます(笑)不思議な物質マナの満ちる異世界ですが、世界観や設定がしっかりしているので、この先の冒険譚や広がりも見てみたいなぁと思いました!あと個人的に作者様のペンネームが素敵すぎです。センスを感じました!
新しいギルドカードにまつわる問題はどこかのカードで聞いたようなもの。材料も設定もしっかりファンタジーなのに妙にリアル。一方でそれを使う登場人物達の会話が絶妙に噛み合っておらず、豚は豚なのか、耳は耳なのか、鼻があるのかないのか、彼らの会話を真面目に読もうとしたら頭がどんどん混乱していく。でもなんでだろう、面白い。ギルドカードに関連するシステムへの共感と、なんだか癖になる会話劇。是非お楽しみください。
こちらには新しく交付・普及が進められているギルドカードについて使い勝手から世間における評判まで仔細に記述されています。しかし……ツッコミどころ満載でキリがない。短い文章の中でこの濃密さ。何処かで見たことあるような世間と現場はカオスの極みなのに、どれもこれもがナンセンスで…… 変わりゆく世の中の片隅で露呈する普遍的な人間の本性についてもありありと描かれています。俯瞰してみると「この世は何もかもが無為自然である」と悟りを拓けそうです。秩序と無秩序のバランスが凄い。何度読み返しても楽しめる作品だと感じました。
異世界ファンタジーでは当たり前のように登場するギルドカード。それを中軸にそえたお話なのですが。とてもリアリティーがあると同時に笑いのツボでもあります!とても面白いのでぜひとも読んでみて下さいませ(=^・^=)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(275文字)
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