概要
才能か、努力か。
音楽が人を支配する世界で、
才能に選ばれなかった少年は、
それでも“音楽そのもの”を否定しなかった。
これは、何も持たない少年が 世界の価値観を音で覆す物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!まっすぐな主人公
タクトと教授の関係がしっかり熱くて、そこはかなり素直に引き込まれました。
無能力主人公ものとしての悔しさと希望の置き方も分かりやすく、連載で追いたくなる力があります。
ただ、設定とキャラは強いのに、文章の煽りと演出が前に出すぎて盛っている感が気になってしまいます。
試験や異能の見せ方も発想は面白いのですがが、ギミック先行に見える部分があり世界の自然さを少し損ねています。
読ませる力はとてもあると思うのですが、現状では強い素材で勢いで走っている段階で、完成度の高さではもう少しといったところ。。
全般的に粗さはあるけれど、強みのはっきりした実戦型という印象を受けました。 - ★★★ Excellent!!!楽譜のない4分33秒が、無能力の少年の答えだった。
1章を読ませていただきました。
ジョン・ケージのあの曲を、こういう使い方で物語に組み込んでくるとは思わなかった。
音楽を題材にした作品は山ほどあるけど、音がないことを最大の武器にした作品は初めて読んだ。これだけで勝ち。
教授のキャラが異常に良い。偉そうで弱くて博識で貧乏。矛盾の塊なのに全部筋が通ってる。この人が出てくるだけで画面が持つ。序盤で一番読者を引っ張ってるのは主人公じゃなくてこの人。
もう一人、途中から視点が切り替わるキャラがいるんだけど、こいつの目を通して主人公を見ることで「ああ、この主人公ってこういう奴だったのか」と読者が気づく構造になってる。自分で自分を語らせない。他人の目…続きを読む - ★★★ Excellent!!!楽器が能力になる世界観が独特で面白い
非常にユニークな設定の作品だと思います。「ムジーク」という楽器に関連する能力の数々——音波を放つ、糸を操る、そして「作曲」で人の記憶を楽譜にするなど、どれも想像力豊かで読んでいて飽きませんでした。特に第1楽章の「4分33秒」を使った試験のシーンは印象的で、無音の中で何を表現するのかという哲学的な問いかけに引き込まれました。
キャラクターも魅力的です。タクトの成長物語として始まりながら、興戸の過去や丹波の復讐、千秋の苦悩と再生と、読んでいるうちに自然と応援したくなる人物ばかり。特に丹波の「殺したかったわけじゃない。同じ目に遭ってほしかっただけ」というセリフには、復讐の持つ複雑さが凝縮されてい…続きを読む