両目とも視力一・五以上なのに「死んだ魚のような目」と言われ続ける湊と、生まれつき光を持たない転校生・愛——視覚をめぐる対比が、タイトルからすでに鮜明に示されている。湊が愛のことを「自分と同じ障害」だと信じる微笑ましい勘違いから始まる友情が、やがて湊自身の凍りついた感情を静かに揺り起こしていく構成が秀逸だ。
レビュアーたちが評するように、見えすぎるのに何も感じない湊と、見えないのに世界を豊かに聴き取る愛という対比の鮮やかさが本作最大の魅力になっている。空の色や風の温度を言葉で伝えるたび、死んでいた瞳が色づいていくという比喩が物語全体を貫いており、「恋は盲目」というシェイクスピアの言葉をなぞる章タイトル構成(「恋は盲目」「空騒ぎ」「恋の骨折り損」「夏の夜の夢」)も、文学的な遊び心と読み応えを両立させている。
連載中・全109話・18万字超、711人のフォロワーを抱える人気作。淡々とした語り口の中にふと滲む感情の揺れが、多くの読者の心をつかんでいるようだ。
2章まで読んでの感想です。
盲目の少女という特徴的な設定がありつつ、思春期ならではのあるあるや青春の王道がたくさん詰まっていて、とても楽しいです。
学校や思春期が舞台だと重たい展開になることもありえますが、この作品はキャラクターたちに悪意がないのが伝わってきて、読んでいてとても心が楽です。これからも楽しみにしています。
118話まで読んで
この章に入り重たい展開が続きますが、長く続く青春やハンデを題材にした物語として、避けて通れない痛みにしっかり向き合っているのだと感じています。それでも身近にいるのは温かい人たちばかりで、なにより作者様がこの物語は「喜劇」を貫く、と言われているので安心して読んでいられます。これからも楽しみです。