概要

死者のログを15分だけ呼び出す口寄せ師。帝都の煤煙に消える愛と罪の記憶
あらすじ

「完璧な救済なんてどこにもない。僕らにできるのは、不完全なアリアを聴きながら、次の夜が来るのを待つことだけなんだ」


蒸気機関の煤煙と網膜投影広告のノイズが混ざり合う、碧き帝都 。 そこには、死者の脳から抽出された残留思念(ログ)を銀の円盤に写し、一時的に義体へと憑依させる「口寄せ師(デジタ・イタコ)」という職業が存在する 。


彼に許された時間は、わずか十五分 。

ある夜、口寄せ師・蓮見のもとを訪れたのは、名家・九条家の令嬢。彼女が持ち込んだのは、金庫の暗証番号を秘めたまま世を去った母のログだった 。しかし、呼び出された死者が吐露したのは、家系の鉄の枷(かせ)をすり抜ける、あまりに慎ましく、あまりに純粋な「銀の糸」の記憶で―― 。


十五分という不完全な供養プロトコル…続きを読む
  • 完結済3
  • 9,564文字
  • 更新
  • @kenkix
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