山南敬助の子の魂は、どこへ行き着く。

ホラーということでタイトルから「水子」といった連想をして読み始めましたが、
冒頭の一行は、想像以上に強烈でした。

——お父さん、あなたは私を殺しましたね?

最初は、成仏できずに気になって見守っている存在なのだろうか、
その程度の距離感で読んでいました。

しかし後半に進むにつれ、いわゆる恐怖表現とは違う、
説明しづらい不思議な感覚が、じわじわとまとわりついてきます。

叫ぶような怖さではなく、
読み終えたあとも離れない余韻の怖さです。

ほんの数フレーズしかない童歌が、頭に残ります。

タイトルの「とんがらし地蔵」は、
沖田総司の出身地にあるお地蔵さまに由来するものなのですね。

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