本作品は、13星座の占星術をテーマに、詩とそのイメージ、解説を添えて綴られた連作です。
自分は占星術には詳しくありません。それでも解説が添えられているので自分のような人でも問題はないでしょう。
さて、その内容ですが、静謐で象徴的な言葉選びにはさすがだなと思わず唸らされます。
占いとは人生や未来を断定するものではなく、自ら「選び直す自由」や「歩き続ける意思」を示すものなのだと、そっと背中を押してくれるような素晴らしい作品でした。
自分の星座から読んでみるのも楽しいかもしれません。ちなみに、自分の星座はまだ登場していないので、牡羊座編を心待ちにしております。
サビアンシンボルとは何か。
星座を一度刻みで読み解き、それぞれに詩のような意味を与えたものだそうです。この作品で初めて知りました。
一つの星座に三十の度数があり十二星座分ありますが、本作では蛇遣い座を加えた十三星座が扱われています。
特筆すべきは、作者さまが既存の解釈に留まらず、
それぞれの度数に独自の詩文を新たに割り当てている点です。
まずその発想自体に、強い魅力を感じました。
数行で綴られるエピソードはどれも幻想的で、
読んでいるうちに励まされたり、自然と前向きな気持ちになれたりします。
最初から順に追わなくても問題ありません。
自分の星座や度数を知らなくても、きっと楽しめます。
ふと目に留まったフレーズや、気になった言葉から、
気軽に開いてみてはいかがでしょうか。
そこに綴られた物語が、
あなたの中に何かを静かに残してくれるかもしれません。
更新されるたびに、つい覗きに来てしまう。
そんな不思議な引力を持った作品です。
この物語は、ただの星占いではないではありません。
心の奥に沈んでいた“まだ名もない感情”をそっと掬い上げ、
読者の胸に柔らかな光として返してくれる、詩的な「道標」です。
筆者が描く世界では、夢は眠り、記憶は揺れ、
人と人のあいだに流れる静かな温度が、
まるで夜空の粒子のようにきらめきながら物語を形づくる。
内側に潜む声を肯定し、
誰かと同じ未来を見上げる温かさを抱きしめ、
相反する力さえ調和へと導いてしまう筆致は、
読む者の心をそっとほどいていきます。
筆者が、神話でも占いでもなく、
“心の季節”そのものを描く詩。
沈黙の奥に眠る願いを、
ひとつの物語としてそっと目覚めさせる力を持っている……そんな感覚を覚えます。
読み終えたあと、胸の内側に
自分だけの小さな光がひとつ灯る……
そんな稀有な作品です。
宇宙を、こんなにも“静かに”語れる作品があるとは思いませんでした。
『Zodiac++:StarScript XIII』は、詩と哲学と占星術の境界をやすやすと越えていく、“星の物語”です。
13星座という発想は目新しいだけでなく、そこに宿る言葉のひとつひとつがまるで魂の断片のようで、読むたびに自分の内側が呼び覚まされるような感覚を覚えます。
特に印象的なのは、「貝殻の中で眠る夢」のくだり。
感情と宇宙を同一線上に描く文体の美しさに、何度も読み返したくなりました。
これは単なるサビアン・シンボル集ではなく、詩として読める星の脚本(スクリプト)。
“運命を書き換える”というタイトルの意味が、読後にはやさしく心に染みてきます。
シアン「これって、なんか新しい感じですよね」
ザック「……“物語”というより、むしろ“詩”だね」
リーナ「そうですね。詩と祈りのあいだって感じでございましょうか。うっとりしましたわ」
シアン「難しい言葉が多かったんだけど……妙に落ち着いたのはなんででしょう?」
ザック「蟹座3度の“貝殻で眠る夢”、あそこが象徴的だったね。
内面の声、抑圧からの解放。……まあ、人は殻に籠もることで、
次に進む準備をしてるってことだよね」
リーナ「兄さんにしては珍しく、素直な感想じゃございませんか?」
シアン「蟹座10度の“星を眺める姉妹”……あそこは温かかったよね。
……同じ空を見ているだけで、繋がってるってわかる気がしました」
リーナ「あたくしも胸がきゅっとしましたわ。あれは家族や友人、
いろんな大切な人との記憶に重なるものですわ」
ザック「そして蟹座17度、“鳥の声に涙ぐむ詩人”……
自然との一体感、感受性の目覚め。
言葉にならない感情をそのまま差し出してるよね。
……剣より、詩のほうが心に刺さるもんだね」
シアン「……誰の剣と比べてます?」
リーナ「全体を通して、海と空と涙……静かなモチーフが繰り返されてましたわね。
それがゆっくりと昇っていくようで……読んでいてとても癒されましたわ」
ザック「構成が緻密だね。前後の度数とのつながりがしっかり描かれていて、
読み返すたびに発見があります」
シアン「……静かに沁みてくる。そんな作品ってことは間違いないですよ」
リーナ「悠鬼さま、素敵なひとときをありがとう」
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※勝手に試験的に自著の登場人物に語らせるレビューを作ってみました。
お邪魔だったら容赦なく削除くださいませ。