天使は闇へ、悪魔は光へ
- ★★★ Excellent!!!
刑事が取り調べを受けている。
彼の気にかかっているのは、ひとりの青年のこと。
名は晴(はる)。天使の輪が浮かぶ美しい髪、澄んだ瞳。魅力的な笑み。
彼こそは──。
うーむ、この感想をどう言葉にしたものか……。
決して明るいお話ではありません。けれども、読後感はそれほど悪くないのです。
主人公の心情のおかげでしょうか。
主人公はこの結果に飛び込まずにいられなかったし、青年もまた、このようにしか生きられなかった。
根本にあるのはなんとも切ない物語ですが、やはりどこか清々しさがあります。
なんだかぼうっとしていますが、ちゃんと読める言葉が並んでいるでしょうか……(笑)
この不思議な心地よさのある読後感、ぜひ味わってみてくださいませ……!