概要
「友達なんて期間限定でしょ?」そう笑う君のために、俺は一生を棒に振る。
【カクヨムコンテスト11短編】取調室の灰色の壁。冷たい手錠。
刑事・藤堂英介は、ある少年のために警察を追われた。
少年の名は、晴(はる)。天使の輪が浮かぶ艶やかな髪。無垢で純真な瞳。そして、「人間関係なんて期間限定だ」と無邪気に笑い捨てる、恐ろしいほどの空虚さ。
――俺は最初から、嘘なんか言っていない。
すべてを失った男と、何一つ失わず光の中を歩む少年。罪人(ざいにん)と罪人(つみびと)。
残酷で美しい、究極の献身を描くノワール・サスペンス。
刑事・藤堂英介は、ある少年のために警察を追われた。
少年の名は、晴(はる)。天使の輪が浮かぶ艶やかな髪。無垢で純真な瞳。そして、「人間関係なんて期間限定だ」と無邪気に笑い捨てる、恐ろしいほどの空虚さ。
――俺は最初から、嘘なんか言っていない。
すべてを失った男と、何一つ失わず光の中を歩む少年。罪人(ざいにん)と罪人(つみびと)。
残酷で美しい、究極の献身を描くノワール・サスペンス。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!天使は闇へ、悪魔は光へ
刑事が取り調べを受けている。
彼の気にかかっているのは、ひとりの青年のこと。
名は晴(はる)。天使の輪が浮かぶ美しい髪、澄んだ瞳。魅力的な笑み。
彼こそは──。
うーむ、この感想をどう言葉にしたものか……。
決して明るいお話ではありません。けれども、読後感はそれほど悪くないのです。
主人公の心情のおかげでしょうか。
主人公はこの結果に飛び込まずにいられなかったし、青年もまた、このようにしか生きられなかった。
根本にあるのはなんとも切ない物語ですが、やはりどこか清々しさがあります。
なんだかぼうっとしていますが、ちゃんと読める言葉が並んでいるでしょうか……(笑)
この不思議な心地…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あなたの為に
どんなお話なのかは読んでもらうしかないのだが、読んだ後、タイトルの意味を考える。
晴天の罪人は二人いる。
そしてどちらの罪びとも、その心は、青く美しい空に似る。
余人の立ち入ることを許さない関係性は外界の決めた善悪を超えて、冬空のように寒々しくも、ただ青い。
人に刃を渡す者の笑顔は、幼子のようにあどけない。後光さす神のように彼の罪を赦してくれる。
――君のその笑顔を護るためならば、どんなことにも耐えてみせよう。
オム・ファタールに魅入られた男の愚かしさは、愚かすぎるがゆえに、鋼の強さでこの世界に振り下ろされた。
牢獄の中でいつかその夢から覚めるのか、それとも死ぬまで夢の余韻に…続きを読む