無垢な心の罪。分かっていたのに。。

　ヒューマンドラマの名手。猫小路葵さんのカクコン参戦作です。
　読んでいるときはあまり意識していませんでしたが、ブロマンスの要素が入っていますね。

　無垢（に見える）な少年に寄り添いたい刑事の心。　
　ですが、少年は、自分がステージを上がっていくために、その綺麗な顔の内側の黒い淀みを隠して、困り顔で頼ってくるのです。
　全部分かっていたのに、なぜ。。皆がそう思うのですけれど、その分からなさが、結局「愛」というものでしょう。

　こんな作品を書きたいなー、って思わされる良作でした。
　
　これはお勧めですよ。