概要
たった一人の『子供』を救うために
世界に立ち向かう話だ。
目が覚めると『少年』は異世界の檻の中だった。
記憶の大半を失い、体は五歳の姿に変わり果てている。
ここがどんな世界かなんて、檻の中じゃ何一つわからない。
目覚めて早々、詰んでいた。
そこへ、小さな子供が一人やってくる。
真っ白な髪に不思議な瞳。
怯えながらも何故かやってくる子供に、
少年はぎこちない交流を始めることになった。
少年はその子の名前も知らない。
けれど――子供を『知る』うちに、
少年は「一緒に外へ出よう」と手を伸ばしたくなった。
ここに、子供を逃がさない仕組みがあるとも知らずに。
その結果、その子が多くのものを失ってしまうとも知らずに。
少年は子供を『元に戻す』ため、
何もわから
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!世界の謎と、二人の絆から目が離せない
この世界のことを何も知らない少年の視点から物語は始まります。
目が覚めた『少年』が異世界の檻の中にいたところから始まり、真っ白な髪と不思議な瞳をした子どもに出会う。
少年の視点から少しずつ世界の姿が明かされていき、謎が謎を呼ぶ展開にどんどん引き込まれました。
読者も『少年』と同じように限られた情報しか持っていないため、一緒にこの世界を知り、理解していく感覚があります。その過程がまるでミステリーのようで、気づけばページをめくる手が止まりませんでした。
そして何より、『少年』と白い子どもの関係性が胸を打ちます。
少年が子どもを守ろうとし、二人の距離が少しずつ縮まっていく。その交流がとても…続きを読む - ★★★ Excellent!!!残酷な世界で、二人は手を取り合った
ある日、少年は檻の中で目覚ます。
特別な力も持たない。体は五歳の状態。しかも自分のことが思い出せない。
そんな過酷な状態で彼は異世界に来てしまった。
そんな少年の前に美しい子供が現れる。
檻の中と外。二人は言葉を交わし、心を通わせていくが……。
話が進むごとに明かされる世界の仕組み。子供が抱えている謎。
残酷な世界だからこそ映える、二人のあたたかなかかわり。
このお話のいいところは、「子供が子供らしく、幸せに生きること」をしっかり肯定している点です。
楽しく遊ぶこと、体を動かすこと、ときには、時にはバカなことをやって笑い合うこと
どんなに美しく立派な仕事をしていたとしても、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!孤独だった少年と子供は、やがて互いの希望になる
名前すら知らず、最初はまともに会話もできない少年と白い子供ですが、少年
は何度も子供に手を差し伸べ、 子供は少しずつ少年を信じ始め、 お互いに守ろ
うとする気持ちが育っていく、その過程がとても丁寧に描かれています。
白い子供の謎、この子はいったい何者なのか?
なぜこの閉ざされた世界にいたのか?神力とは何なのか? なぜ人形が少年だけ
を排除しようとしたのか ?なぜ傷が消えたのか ?
読み進めるほどに謎が増えていきます。
ただ謎が増えるだけでなく、少しずつ情報が明かされていくので先が気になり
どんどん読み進めたくなります。
また、描写が幻想的で美しい世界観もこの作品の魅力です。
銀環 、八芒…続きを読む - ★★★ Excellent!!!名前も知らない二人の距離が縮まる過程が丁寧で胸に刺さる。
冒頭の名前すら聞かなかった、から始まる語りで一気に引き込まれて、気づいたら白い子供のこと心配しながら読んでた。
檻の中の少年と、食事を分け与える謎の子供。この二人の距離感の縮まり方が絶妙すぎる。飴玉一個ずつ渡してくるだけで、自分のスープは飲んじゃうくだりとか、こいつ性格悪くない?って思わせといて、実はパンを走って持ってきてくれるんですよね。その落差でやられる。
少年が子供を弟みたいだなって思うシーンとか、パンを「俺一人じゃ食べきれない」って嘘ついて分けてあげるとことか、ぶっきらぼうだけど優しい少年の人間性がじわじわ伝わってくる書き方がうまい。
そして「女の子だと思ってた」からの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!不思議すぎる世界で二人、小さな約束で結ばれる。
《第3章前半でのレビューになります》
このお話は、『不思議』で満ちています。
異世界転生っぽい要素はあるのですが、魔王が出てくるわけでもなく、壮大な冒険の旅に出るわけでもない。
むしろ『閉じ込められている』という印象を受けますね。
メインキャラである少年と子供も、2章になるまで名前がなく、それがとても不思議でした。
まさに謎が謎を呼ぶ展開。
どうやらこの世界では女尊男卑のようですが、この『性別』が大きな鍵になるのだと思われます。
ただ、この閉塞的な空間の中でも2人の距離は縮まったり、また離れたりと人間らしい成長を果たしているのが心温まるポイント。
だからこそ…続きを読む