35歳の冒険者・ソラ。
彼のスキルは「アイテムボックス」。
戦えず、守れず、ただ物を収納できるだけの力――
その地味さゆえに仲間からも見捨てられ、
下層ダンジョンで命を削る日々を送っていた。
だが、ある夜。
瀕死の彼の前に現れたのは、黒猫の姿をした「悪魔」だった。
「お前の命は、まだ終わっていない」
そう囁かれ、彼は選ぶ――
人生を「やり直す」という禁断の契約を。
目を覚ませば、15歳の自分。
スキル診断所では、変わらぬ「アイテムボックス」が告げられる。
だが今のソラには、「スキルを成長させる」という
世界にただ一人の特異な力があった。
才能も地位もない落ちこぼれが、
唯一無二の「成長」で成り上がる――
これは、過去を越え、運命すら捻じ曲げる
「第二の人生」の物語。
読み終えてまず感じたのはこの物語が「やり直し=無双」ではなく、「やり直し=向き合い直し」だということです。
ソラの成長は派手さよりも積み重ねが中心で、努力が少しずつ形になる描写がとても誠実に感じられました。派手な逆転や俺TUEEEではなく、ソラが自分の弱さや過去と向き合いながら、一歩ずつ前に進む姿がとてもリアルで印象に残ります。
クロとの関係も主従や相棒という言葉だけでは言い切れず、互いの欠けた部分を埋め合っているように見えました。
過去の自分を否定せず、でも縛られもしない姿勢がとても印象的でした。読んでいると、不思議と「自分もちゃんと歩こう」と思わせてくれる作品でした。
主人公は冴えないダンジョンシーカー(ダンジョンを探索し、資源や財宝を持ち帰る職業)のおじさんソラ。ある日ダンジョン内でひん死となり黒猫と契約することで、20年前の過去へと戻る。黒猫の正体は?
記憶を持ったまま、20年前の世界15歳の身体に戻った主人公は、新たな人生では成功することを目指し、日々鍛錬を積んでいた。
学校に通い始めると、前世でも知っている人間に会うが、新たな友もできた。
主人公ソラは二度目の人生をどのように生きるのか? 前世とは異なる成功や幸せを掴めるのか? そして、黒猫の真の目的は?
続きが気になる物語です。
【第27話まで読んでのレビューです。】
人生やり直し系の作品は沢山ありますが、転生後の主人公が無双して、なんだかんだと最強だった、という展開ではないので、ちょっとずつ主人公が成長していく様子を、一緒に追いかけていける作品だと思いました。
世界観的にも、めちゃくちゃややこしい武器や魔法、組織が出てこないので、序盤からするする読んでいけますし、会話文主体なので主人公の心の内を感じながら読めるのは、物語を主人公目線で楽しみたい方にはオススメの作品だと思います。
まだ十話ほどしか読み進めていませんが、クロとともに成長をしている主人公が、学園にはいることでどのような変化をしていくのか、これからが楽しみな作品です。