この作品は、古代メソポタミアを舞台にした異世界召喚ものです。社畜らしい悲哀と、どんな状況でも思考を止めないたくましさを持つ主人公・乃愛が、この世界へ召喚されるところから物語は始まります。
乃愛の思わず吹き出してしまうような抜群のツッコミと、導入の軽やかさがまずとても魅力的でした。異世界ものとしてするすると読み始められて、難しさではなく「面白さ」で物語の中へ引っ張ってくれます。
でも本作の魅力は、ただ軽快で読みやすいだけではありません。明るい文体の奥には、戦乱、権力、後継者問題、文化の違いといったシビアな要素がしっかり流れていて、世界そのものにきちんと重みがあります。この軽さと重さの両立が本当に上手くて、笑えるのに薄くならない、テンポがいいのに物語世界がしっかり立ち上がる、そのバランス感覚がとても印象的でした。
歴史ものは少し難しそう、重そう、説明が多そうと身構えてしまう方もいるかもしれません。けれどこの作品は、そんな先入観を気持ちよく裏切ってくれます。
終わってしまうのが本当に惜しくて、それでも続きが気になって読む手が止まらず、気づけば最終話まで一気に読み切っていました。隙があれば開いてしまうくらい、この作品に夢中にさせられました。
主人公の感情の描き方もとても丁寧で、そこに強く惹き込まれました。嬉しい時も、怒る時も、落ち込む時も、そのひとつひとつがきちんと伝わってくるので、自然と感情移入してしまいます。ただ主人公を見守るというより、乃愛さんと一緒にこの世界を冒険しているような気持ちで読んでいました。
登場人物たちも本当に魅力的でした。イケメンや尖った人物が多くて印象が強いのに、ただ目立つだけではなく、それぞれが物語内で生きています。名前を覚えるのが苦手な私でも、気づけばしっかり頭に入っていました。それだけキャラクターが立っている作品だと思います。
参考文献をしっかり読み込み、ここまで丁寧に世界を作り込みながら、こんなに面白く読ませてくれる作品を無料で読めることに驚きました。歴史を追体験するように、いろいろな場所へ(強制的に)連れていってもらえ、読後の満足感がとても大きかったです。
乃愛さんと一緒にハラハラして、笑って、悲しんで、怒って、最後まで本当に楽しく読ませていただきました。
「歴史系はちょっと苦手かも」「異世界召喚は普段あまり読まない」という人にこそ、まず触れてみてほしい一作です。入り口は軽やかで親しみやすいのに、読後にはしっかり物語を読んだ満足感が残ります。
超ライト文体?30万字以上?
め、メソポタミア??あの!?メソポタミアで!?
と思いながら読み始めました。
『メソポタミアで超ライト文体30万字以上』って何が始まるんだろう…。
最初は期待ではなく好奇心でした。
だって無理じゃないですか。歴史絡んでるからなんか難しそうだし。でもみんな面白いって言ってる。
なにがどうしてそうなるの?
読みはじめて納得しました。
これは『読者参加型作品』なのだと。
圧倒的にツッコミが足りないんです。
…え?
ツッコミが足りない!!!!
主人公ノアは24歳の社畜OL女性なのですが、彼女、一般的に見てもかなりおもろい女性なんですよね。
なんか、変。そうはならんだろ。いい意味で適当。
だのに、ああ、だのに!
メソポタミア面々は彼女へのツッコミが弱い!!
弱いんじゃ!
なんなら、メソポタミア側がボケてるときもノアはツッコミが弱い。
だから私たちが読みながらツッコミするしかないんですよ。
いやいや、もうもう、仕方ないなーと読み進めていくと次第にキャラたちに愛着が湧いてきてもうダメ。
愛着が湧いてくるのにそこにあるのは現代日本にはない過酷な現実。
散々ツッコミさせて笑わせておいて、切ないシーンはギュッと締める。
このメリハリがずるいですよねー。テクニシャンですよねー。
本当はあれ。ニコニコ動画みたく弾幕流したい。
みんな同じ箇所で同じツッコミ入れてるだろうし、
切なシーンではみんな泣き顔の顔文字流れるんだよ。そういう小説です。一緒に読もうよ。
ハンムラビとかメソポタミアとか「教科書に載ってたなー」と思うとハードル高いかもしれないけど毛嫌いしないで読んでみて! 歴史の授業みたいな硬さはまっっったくないから!
古代メソポタミアっぽい土地へ召喚されてしまった社畜女子ノアが、持ち前の猪突猛進っぷりと日本人的正義感とお人好しな性格で運命を切り拓く物語です。
文章は平易で読みやすく、シリアス政治劇パートもスルスルわかる。
そして王からの溺愛パートはノアのコメディエンヌな才能が爆発! 軽やかなイチャつきにニヤニヤしてしまいます。
それにしてもノアの周りはイケメンだらけ。
誰とどうなってもおかしくない見せ場が随所にあって……何これ、乙女ゲームなんですか!? 推しイケメンとのイフ・ルートとか妄想しますよ!?
(私ならムトが……いや、あいつ色ボケすると軽いんだよな……)
でも根っこが社畜なノアちゃんは、この世界に喚ばれた理由を探してしまいます。仕事をしないと落ち着かないのです。困ったもんだ。
そこで手がけるのがハンムラビ法典! 目には目を、というアレですね。召喚時点でまだ編纂されていなかった法典を爆誕させるべくノアは突き進む――!!
国を揺るがす陰謀。戦い。裏で糸引く(いや、めっちゃ表で活躍してる)神々の影まで、要素てんこ盛りのヒストリカル恋愛譚です!
『陛下!お戯れの前にお仕事です!ーハンムラビ王と始める古代メソポタミア冒険譚ー』は、読者が油断した瞬間に「コメディ/激甘/シリアス/陰謀」を正確に叩き込んでくる、情緒の支配が上手すぎる大傑作!
爆笑で腹筋が持っていかれた直後、糖度で心臓をギュッと握り潰され、いつの間にか物語の重みで静かに泣かされます。
まず主人公ノアちゃんが強い!古代メソポタミアに放り込まれても折れず、現代語の脳内ツッコミが状況の重さを絶妙に中和して読み心地は軽快。なのに肝心の場面ではちゃんと胸を掴んでくる。このバランス感覚が本当に素晴らしい!
さらに振り回される側のイケメンたちが揃いも揃って……!イケメンの無駄遣い(褒め言葉)が効きまくっていて、属性の布陣に逃げ道がありません。
そして「面白ラブコメだな!」と油断した瞬間に飛んでくるのが糖度の暴力。女嫌いを掲げる王・ラビ陛下のギャップが破壊力高すぎます。甘いのに軽くない。尊いのに生々しい。この塩梅がずるい。
しかも軽快なテンポのまま、歴史や神話、使命の重さが物語の芯として通っていて、笑っていたはずが気づけば目が熱い。陰謀や謎の匂わせも絶妙で、先が気になって止まらず、一気読み不可避です。
笑わせて、悶えさせて、泣かせて、ハラハラさせる——全部を高火力で成立させた欲張りセット。
電車で読むのは非推奨。家で一人、枕を抱えて身悶えして変な声を出しながら読みましょう!
第一章まで読んでのレビューです。
気楽に読み進められるという軽快な読み味はまず一つ魅力的!
その中にさらりと含まれる、古代史のメソポタミアの文化や歴史的背景が出てくるたびにツボをつかれます!
急に古代メソポタミアという世界に召喚された主人公は、明るく応援したくなる素直な女の子で、等身大に悩み、前向きにぶつかっていく姿勢は、とても気持ちがいいです
周囲の(特に男性)キャラクターもどこか少女漫画のように魅力的に光るので読み味が爽やか。
ただし単純な読み味のとっつきやすさだけではなく、その奥にきちんとひとが抱える背景もあるので、言葉やシーンが印象的に残っていく物語になっています
思想や文化や歴史など、肩肘張らず楽しく触れられる作品、是非ご一読ください!、
とにかく明るくて楽しい作品です。ノリと勢いがすごいです。
お気に入りのシーンはたくさんあるのですが、一つご紹介します。
お世継ぎを求められ、部屋に閉じ込められたノアと陛下。
陛下は女嫌いなのですが、お前なら抱けるとばりに接近してきます。
これはいいムード!ときめきシーン♡
読者の興奮が伝わったかのように、陛下は壁ドンします。
きゃあ〜!いいねいいねっ!!
と、私は興奮しました。
ですが、ここでノアはどう思ったかわかりますか?
壁丼。あーカツ丼食べたい。
笑笑笑笑笑笑!!!!!
なぜ、ここでギャグを入れてきた?
と、こんな感じで読者を笑わせてくれます。サービス精神旺盛な作者様です。
でも、時代は古代メソポタミア。シリアスな場面もあって、そうだよね。現代とは考え方が違うよねと切ない気持ちになります。
陛下の女嫌いには、どうやら深い事情がありそうです。明るく笑っていても暗い過去を背負っている人物もいます。
そんな中でノアの明るさと猪突猛進的勢いは、彼らの救いになっているように思います。
あまり馴染みのない古代メソポタミア。この作品を読んだら、好きになること間違いなし!
長い作品ですが、さくさく読めます。読みやすいっていいですね。
面白いです!
カクヨムでいくつか作品を読んでいると、いつの間にか、するするする〜、と何話も読んでしまう、そういった作品に出会う事があります。
本作は、間違いなく、それ!
まず一話めから面白い。現代日本の社畜OLだったノア、いきなり古代メソポタミアの世界に転生して、いきなり王様にプロポーズされる。えーっ!
あれよあれよと、初夜を迎えることに。
えーっ!
しかしその初夜では、思いがけない事態になるのです……。
どうなるかは読んでのお楽しみ!
古代メソポタミアなんて、読んだことなーい、興味もなーい、という読者もご安心めされ!
物語はわかりやすく、何も身構えることはありません。
そして、〝世界の常識の違い〟に、唖然とするはずです。
ライトノベルとして読みやすい作品ながら、古代メソポタミアの世界の知識や世界観がふんだんに盛り込まれた、本格歴史小説でもあるんです。
あと、キャラそれぞれが作り込まれていて、主役だけでなく脇役も魅力的です。
おすすめですよ!
今、星200の作品ですが、今後、もっと増えていくと思います。面白いから!
まだ2章の途中でのレビューをお許しください。
表題の通りの出来事に出会い、書き記さずにはいられなくなりました。
ここまでたいへん面白おかしく、そして私にとっては完全に未知の世界だったメソポタミアの歴史をノア殿の目を通して体験させていただき、たいへん満たされていました。
キャラクターも皆タイプの違う魅力を持ち備えていて、
脇にいるキャラクターまで愛してしまうほど。
そんな中で撃ち抜かれたセリフが、若き王ラビが、かつて神官ライルに告げた言葉。
飾り立てず、とても平易なものでした。
しかもライルが語る過去の中にポツンと出てきた一言。
その一言だけで、一気に感情の栓が抜かれました。
こんなん全人類好きやろ…! と虚空をダンダンと殴るほど。
ごくごく自然な流れで差し出されてしまったから余計に不意打ちで、
かつ、最大威力で心に響いてきました。
一言で、物語とキャラクターを深く愛したいと思わせること。
作者様の綴る言葉にはそんな力があるのだと思いました。
好奇心とドキドキの海へ。そして撃ち抜かれる一言に出会いに、この物語に飛び込んでください。
後悔などするはずがない。
悠久の時を超え、教科書にも残る歴史なのだから。