「この世界はいったいどうなっているんだ?」という疑問を抱えながら、少しずつ物語の核心へ近づいていく感覚が魅力の作品です。
とくにおもしろいのが、独自に作り込まれた世界観。
「神力」とは何なのか。
なぜ主人公は神力によるダメージを受けないのか。
白い子供が抱える「異常」とは何なのか。
二人が生きるこの世界には、どんな仕組みがあるのか。
読み進めるほどに謎が増えていくのに、それが「わからないから置いていかれる」という感じではなく、
「この先で答えが明かされるのでは?」という期待に変わっていくのが印象的です。
世界観重視のファンタジーや、謎を追いながら物語を読み解いていく作品が好きな方には、ぜひ読んでほしい作品です。
目覚めたら檻の中、体は幼児、記憶も理由もない──
そんな理不尽から始まる少年の物語は、白い子供との出会いによって静かに色づいていく。
飴を分け合い、パンを半分こするだけの小さな時間が、二人にとって何より大切な“日常”として積み重なっていく描写が温かい。
しかし、その日常は逃亡の代償として唐突に奪われ、少年は最底辺の世界へ落ちる。
子供が抱えた異常を治すために“上”を目指すしかないという展開は切実で、二人の絆が物語の軸として強く響く。
神力を受けない少年と、膨大な神力を宿す白い子供──
凸凹な相棒が寄り添いながら世界を登っていく姿は、優しさと痛みが同居する成長譚として心を掴む。
この世界のことを何も知らない少年の視点から物語は始まります。
目が覚めた『少年』が異世界の檻の中にいたところから始まり、真っ白な髪と不思議な瞳をした子どもに出会う。
少年の視点から少しずつ世界の姿が明かされていき、謎が謎を呼ぶ展開にどんどん引き込まれました。
読者も『少年』と同じように限られた情報しか持っていないため、一緒にこの世界を知り、理解していく感覚があります。その過程がまるでミステリーのようで、気づけばページをめくる手が止まりませんでした。
そして何より、『少年』と白い子どもの関係性が胸を打ちます。
少年が子どもを守ろうとし、二人の距離が少しずつ縮まっていく。その交流がとても丁寧に描かれていて、心理描写にも強い没入感がありました。
世界の謎を追いながらも、気づけば二人の行く末を応援している。
少年と一緒にこの世界を知り、集め、冒険してみませんか。
【レビューコンテスト応募】
ある日、少年は檻の中で目覚ます。
特別な力も持たない。体は五歳の状態。
しかも自分の過去も思い出せない。
チートや、俺tueeeとは程遠い。
そんな過酷な状態で彼は異世界に来てしまった。
そんな少年の前に美しい子供が現れる。
檻の中と外。パンや、スープなどを受け取りながら、二人は言葉を交わし、心を通わせていくが……。
話が進むごとに、明かされる世界の仕組み。
ふたりの子供が抱える謎。
ほんとうに残酷な世界ですが、だからこそ映える、二人のあたたかなかかわりが映えます。
主人公、ゼーレは一つの目的に向かって進んでいきます。
このお話のいいところは、「子供が子供らしく、幸せに生きること」をしっかり肯定している点です。
楽しく遊ぶこと、体を動かすこと、ときには、時にはバカなことをやって笑い合うこと
どんなに美しく立派な仕事をしていたとしても、子供ならそうあってほしい。そして人間としての尊厳は保たれていなくちゃいけない。
そこが一貫している作品だと感じました。
描写、関係性、世界観、メッセージ性、キャラクターどれをとっても、カクヨムで頭一つ抜けている作品です
二人はこれからどうなっていくのか、本当に続きが気になります。
書籍化が今から待ち遠しくてたまらないです! ぜひ皆さんも読んでみてくださいんでみてください!!!
名前すら知らず、最初はまともに会話もできない少年と白い子供ですが、少年
は何度も子供に手を差し伸べ、 子供は少しずつ少年を信じ始め、 お互いに守ろ
うとする気持ちが育っていく、その過程がとても丁寧に描かれています。
白い子供の謎、この子はいったい何者なのか?
なぜこの閉ざされた世界にいたのか?神力とは何なのか? なぜ人形が少年だけ
を排除しようとしたのか ?なぜ傷が消えたのか ?
読み進めるほどに謎が増えていきます。
ただ謎が増えるだけでなく、少しずつ情報が明かされていくので先が気になり
どんどん読み進めたくなります。
また、描写が幻想的で美しい世界観もこの作品の魅力です。
銀環 、八芒星 、虹色の光 、棘星の音色 、白く輝く植物など、独特のイメージが
作品全体を彩っています。しかも、美しいのにどこか不穏で、童話のようでも
あり神話のようでもある、そんな世界観が印象的です。
少年は弱く、子供も万全ではなく、だからこそ、「どうやって切り抜けるんだ
ろう」という緊張感もあり、工夫しながら戦う展開が面白く、ハラハラさせら
れます。
命懸けの戦いと数々の謎を乗り越えながら育まれる絆、そして外の世界で待ち
受ける新たな運命から目が離せません。
子供は外に出てよかったのか?
この先謎に包まれた子供を少年がどう救っていくのか?
読者にどんどん「続きを読みたい」と思わせる惹きが素晴らしい作品です。
ぜひ読んでみてください✨
【レビューコンテスト応募】
冒頭の名前すら聞かなかった、から始まる語りで一気に引き込まれて、気づいたら白い子供のこと心配しながら読んでた。
檻の中の少年と、食事を分け与える謎の子供。この二人の距離感の縮まり方が絶妙すぎる。飴玉一個ずつ渡してくるだけで、自分のスープは飲んじゃうくだりとか、こいつ性格悪くない?って思わせといて、実はパンを走って持ってきてくれるんですよね。その落差でやられる。
少年が子供を弟みたいだなって思うシーンとか、パンを「俺一人じゃ食べきれない」って嘘ついて分けてあげるとことか、ぶっきらぼうだけど優しい少年の人間性がじわじわ伝わってくる書き方がうまい。
そして「女の子だと思ってた」からの怒涛の謝罪パートで笑いつつ、それでもちゃんと服を探してきてくれる子供に胸が温かくなる。
《第3章前半でのレビューになります》
このお話は、『不思議』で満ちています。
異世界転生っぽい要素はあるのですが、魔王が出てくるわけでもなく、壮大な冒険の旅に出るわけでもない。
むしろ『閉じ込められている』という印象を受けますね。
メインキャラである少年と子供も、2章になるまで名前がなく、それがとても不思議でした。
まさに謎が謎を呼ぶ展開。
どうやらこの世界では女尊男卑のようですが、この『性別』が大きな鍵になるのだと思われます。
ただ、この閉塞的な空間の中でも2人の距離は縮まったり、また離れたりと人間らしい成長を果たしているのが心温まるポイント。
だからこそ、よりこの世界の歪さが目立つのかもしれません。
とにかく不思議で不思議で気になって仕方ないので、最後まで読み進めて真相に迫りたいと思います。