概要
七枚の絵画が語る、失われた戦場と伯爵将軍の記憶。全86話完結
七枚の絵画に描かれていたのは、
歴史の表舞台から失われた一人の伯爵将軍だった。
トロイメリシュ美術館に残された連作絵画、
『草原に消ゆ……』
絵の前に立つ「私」は、
一冊の歴史書『帝国列伝』を手にした男性から、
そこに描かれた人物の名を聞かされる。
ヴィンツェル=エステファニア
若くして伯爵位を継いだ彼は、
古き貴族社会の慣習に抗い、
民を力で押さえつけるのではなく、
理性と寛容によって新たな時代を拓こうとした。
だが、その理想は、
小作人の反乱、煽動者の暗躍、業火に包まれる都市、
そして大国より迫り来る猛将の侵攻によって、
やがてイプソス草原大戦へと呑み込まれていく。
その戦場には、伯爵将軍が友と呼んだ白髪の少年と、
勇気ある帝国の騎士達の姿があった。
『草原に消ゆ……』は、
歴史の表舞台から失われた一人の伯爵将軍だった。
トロイメリシュ美術館に残された連作絵画、
『草原に消ゆ……』
絵の前に立つ「私」は、
一冊の歴史書『帝国列伝』を手にした男性から、
そこに描かれた人物の名を聞かされる。
ヴィンツェル=エステファニア
若くして伯爵位を継いだ彼は、
古き貴族社会の慣習に抗い、
民を力で押さえつけるのではなく、
理性と寛容によって新たな時代を拓こうとした。
だが、その理想は、
小作人の反乱、煽動者の暗躍、業火に包まれる都市、
そして大国より迫り来る猛将の侵攻によって、
やがてイプソス草原大戦へと呑み込まれていく。
その戦場には、伯爵将軍が友と呼んだ白髪の少年と、
勇気ある帝国の騎士達の姿があった。
『草原に消ゆ……』は、
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~ 七枚の絵画に封じられた、若き理想主義者の生涯 ~
美術館に並ぶ七枚の連作絵画が語り部となり、歴史の表舞台から消えた伯爵将軍ヴィンツェル=エステファニアの生涯へと読者を導いていく「正史にない影の歴史」という導入の仕掛けがまず巧みだ。
古き貴族社会の慣習に抗い、力ではなく理性と寛容で時代を切り拓こうとする若き伯爵の理想が、小作人の反乱や煽動者の暗躍によって次第に蝕まれていく構図は重く、それでも彼の信念が「軍人である前に人でありたい」という父子の絆として丹念に描かれているのが胸を打つ。これは『EWIG(エーヴィヒ)』の前日譚であり、本編でまだ名を上げる前のカリュースも登場するという仕掛けがファン心をくすぐる一方、単体で読んでも十分に成立する構成…続きを読む