最初の三話を読み終えてから改めてプロローグを読み返すと、これが本編の前日譚・外伝にあたると気づきました。でも、まったく問題なく独立して読めるし、とてもスムーズな読み心地でした。
第一話から、作品の壮大な世界観と、生き生きとした魅力的なキャラクターに深く惹きつけられました。作者さんの筆致は成熟していて繊細、語りのテンポは安定していて心地よく、全体的に非常に質が高いと感じます。
これまでこういうジャンルにはあまり触れたことがなかったのですが、これほど広大な架空設定を自在に操り、人物の運命、時代の奔流、そしてプロットを絶妙にまとめ上げるあなたのような作者の方々には、心から尊敬しています。
本作が十八歳のときに書かれた旧稿を再び手に取って完成された作品と知り、すごく共感しました。
私自身が創作を始めたきっかけも、かつて日本のアニメに優しく救われた少年時代の自分に、何かを返したいと思ったからです。
時を超えたその初心と執念は、とても心に響きます。これからも追い続けて、作者さんのほかの作品もすべて読んでいきます。
余談ですが、コンテストでのご健闘をお祈りしています。