概要
若き女性アンナは、老婆に扮し客の依頼に応じる。だが持ち込まれる道具は、必ず「代償」を隠していた。
扉を叩く客は、誰もが秘密を抱え、時に嘘をつく。アンナの鑑定は魔道具だけでなく、その心の闇と真実を暴く。相棒ルーカスと共に、時に死ぬか生きるかのギリギリのラインで牙を向けられながら。
魔道具を鑑定することは、人間を鑑定すること。
呪いと欲望と絶望と願望を抱えた者たちが今日もまた一人、扉を叩いた――。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!👵【極上ファンタジー】偽老太婆の魔法店、ワケアリ客で大繁盛!?✨
裏通りの寂れた魔法よろず屋。
その店主であるアンナは、客からの信用を得るために「亡きおばあ様」の姿に変装しているワケありの少女です。
そこに持ち込まれるのは、世界を滅ぼす禁忌の書物や、記憶を喰らう砂の牢獄など、一筋縄ではいかないヤバい魔道具ばかり!
さらに、常連客として居座るイケメンのルーカス(実は凄腕の捜査官!)との絶妙なバディ感も見逃せません。
毎回ハラハラする鑑定のプロセスと、命がけのトラブルを機転と魔法で乗り越えるアンナの姿に、ページをめくる手が止まらなくなります。
日常のスパイスとして極上のファンタジーを味わいたい方に、絶対におすすめしたい一作です! ⸜(ˊᵕˋ)⸝ 💖 - ★★★ Excellent!!!依頼人により持ち込まれる魔道具と物語
一軒の魔道具店で紡がれるダークファンタジー作品。
店主のアンナは老婆へと姿を変え、日々持ち込まれる魔道具と対峙する。
魔道具には物語があり、依頼人にも物語がある。
否応なくしてその物語へと引きずり込まれていくアンナ。
彼女も一部と化した、その物語の結末は……。
テンポがよく、文体も非常に読みやすいです。
描写は細かすぎず、それでも情景がはっきりと浮かぶあたりに作者様の小説力の高さが伺えます。
なんといっても世界観や魔道具のつくりこみがすごく、それが物語のリアリティを上げていると思います。
依頼を重ねていくごとに変化していくアンナとルーカスの関係性にも注目です。
正確にジャンル分けす…続きを読む - ★★★ Excellent!!!わけあり魔道具の集まる魔法よろず屋。今宵はどんな物がやってくる?
祖母から受け継ぎ、自らを偽り祖母の姿で営む魔法よろず屋。
そこには数多くのいわく品のような魔道具が集まります。
魔道具のお話はエピソードごとに分けられ、途中から読んでも問題ない作りとなってます✨
エピソードごとに出てくるキャラは違ったりして、その魔道具によってはミステリー、ホラー要素なエピソードがあるため、飽きさせない展開の数々となっております✨
主人公アンナは、そんないわく付きの魔道具を鑑定し、どんな事件に巻き込まれていくのか…それは読んでからのお楽しみということで✨
好きなキャラとしてはやはりアンナですかね✨
岩名さんはイラスト描いてらっしゃりまして、妖艶でかわいいんですよ✨ - ★★★ Excellent!!!客も魔道具も、油断は大敵!
同じ名を持つ祖母から継いだ看板――――アンナの魔法よろず屋。
一言で表せば、専門性が極めて高い業界である。
古代文字や法規制などの知識と、経験がモノを言う。
また、魔道具の玉石混交ぶりは広く知られるところで、若いアンナを信用する客はいない。
よってアンナは考えた。
老婆に見せる魔道具を作り、見た目をごまかして商売する。
学んできた技術と知識をもってすれば、必ずやりくりしていける。
次第に町の人の目も変わって、繁盛する名店に――――
などと思いきや。
この魔道具は、トンデモないものがほとんど。
わずかでも判断を誤れば、店もろとも壊滅は免れない。
くわえて店に来…続きを読む - ★★★ Excellent!!!名作魔道具鑑定物語、ついに完結!
主人公のアンナは、祖母から受け継いだ魔法よろず屋を営む若き鑑定士。
ですが、店に立つときは老婆(彼女の祖母)の姿に化けています。なぜなら、その方が客に舐められないから。
そんな彼女の元に持ちこまれるのは、一癖も二癖もある魔道具たち。 どれもが危険な代物ばかり。心が温まるような道具はひとつもありません。よって、アンナが死にそうな目にあうこともしばしばです。
設定はファンタジーですが、お話の味付けはミステリやサスペンスの要素が色濃くなっています。
そして、それらを支える作者様の圧倒的な筆力も素晴らしい。
研ぎ澄まされた短い文章でありながら、世界の空気感までをも鮮やかに描きだしています。数…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読みやすく、完成度の高いダークファンタジー!
街角の小さな魔法店を舞台に、「魔道具を鑑定することは人を鑑定すること」という主題を静かに、しかし鮮烈に描き出すのが『アンナの魔法よろず屋』だ。同一キャラクターによる短編連作形式は、一話完結の読みやすさと、積み重なる人物像の深みを両立している。#「ヴァルミリオンの封印書」では、古書一冊を巡るやり取りの中で、アンナの覚悟と知性、ルーカスとの緊張感ある関係性が巧みに浮かび上がる。情景描写は簡潔ながら密度が高く、光や空気、魔力の気配までが自然に立ち上がる文章力は特筆ものだ。台詞運びも洗練され、物語に静かな重みと余韻を与えている。甘美さと危うさが同居する、完成度の高いダークファンタジー連作である。
- ★★★ Excellent!!!魔道具鑑定物語。それはほのぼのした話? いえいえ滅茶苦茶デンジャラス!
ダークファンタジーと分類したくなる、すごくハードな展開の数々。それに強く魅せられる作品です。
本作の主人公のアンナは、魔道具の鑑定をすることを生業としている。でも少女が店主だと軽く見られそうなので、先代である祖母の姿に化け「老婆の店主」という形で鑑定業を続けることになる。
そうして数々の品を持って店を訪れる人が出てくるのだが……
一個目の話から、本作の「特性」があますことなく発揮されます。
魔道具屋を舞台にした、少女主人公の物語。こう聞くと、どんな物語を想像するでしょうか?
大概の人は、「ちょっと人の心をあたたかくする思い出の品とか、人と人との心を結ぶのをお手伝いする」み…続きを読む