概要
※本作品はフィクションです。登場する人物・団体・地域・名称等は実在のものとは一切関係ありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!モキュメンタリーホラーの真骨頂!最後まで読まないと‥‥
私は、杉沢村という都市伝説に関して、全く知らなかった。
ホラー系都市伝説には関心があったつもりだったが、この作品でその伝説が生まれた背景を知り、その悍ましさに背筋が凍った。
この作品は、ある転校生の失踪に関するブログ、藁人形や首無し地蔵で盛り上がるネット民の投稿で始まり、作者鋏池さんのエッセイ『全部気のせい』を挟んで、最後は失踪した生徒の日記で終わっている、モキュメンタリーホラーという方式だ。
怨搦迦遺供禰(おんがらいぐね)という謎の言葉の意味が、物語の中で紐解かれるにつれ、不安感が増してくる。このまま読み続けてよいものだろうかと。
そして最後の最後に明かされる作者の思いに到達した時、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!怨搦迦遺供禰はご存知ですか?
「怨搦迦遺供禰」って、不思議と気になりませんか?
では、このレビューを開いてくれた皆様はぜひ作品の方をご覧ください。
「怨搦迦遺供禰」とは何か。作者様が体験談を交えながら丁寧に書いてくださっています。
わたしとしては、こちらの作品をたくさんの方に広めて、たくさんの方に読んでいただきたいです。
読み終わった後も、頭から離れない。
いつでもどこでも、考えてしまう。
そんなすごい作品を。
そして、耳をすませてください。
「おんがらがいぐね」
って、聞こえてきませんか?
でも大丈夫。作者様が良い呪文を教えてくれました。
全部、気のせい、と。
わたしもそう思いながらも、身体の震えが止まり…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「怨搦迦遺供禰」の深意が恐ろしい――完成されたモキュメンタリーホラー
最終話までのレビューです。
舞台となる杉沢村は、青森県の山中にあったとされる地図に載らない村――1990年代後半から2000年代初頭にかけ、主に匿名掲示板から広く拡散された都市伝説の一つ。これだけでも十分恐ろしいのですが、本作はそれだけにとどまりません。
神社とも寺ともつかぬ場所に置かれた御札がベタベタ貼られた箱。その中に「怨搦迦遺供禰」と書かれた謎の古い木札が。これがのちに圧倒的な存在感として重層的に織り込まれ、恐怖への興味を湧かせる構成が何とも巧みです。
「怨搦迦遺供禰」……読み方を調べても出てこない謎の文字列。文字からして物々しい。この読み方を知ってしまったら絶対に声に出して読んでは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!因習村出身作家が挑む、伝説の「杉沢村」の真実とは……
杉沢村、本当に懐かしい名前です。
かつて、オカルト界隈で囁かれた謎の村。「因習村」なんて言葉が今の時代では割と浸透してきている感じだけれど、映画の「犬鳴村」なんかが流行する十数年以上前には、オカルト番組なんかでも取り上げられるようになっていた代物でした。
……でも、詳細は一切わからない。
本作はモキュメンタリーという形式で、その杉沢村とはどんなものだったのかをアプローチしていく点が特徴的です。
そして何よりもの特徴は、本編の作者である鋏池穏美さんが、「自分自身が因習村の出身」という圧倒的な経歴を持つこと。
骨の髄まで因習村。血の一滴一滴まで因習村。そんな因習村にどっぷりな…続きを読む