君となら、いつだって、どこだって。
- ★★★ Excellent!!!
散らかった部屋に一人暮らしをしている男性主人公は、料理もしない少々自堕落な生活を送っていた。そんな主人公には相棒がいた。自身でプログラムを組んだドローン型AIのメメだ。主人公はこのメメと一緒に、ネット上のミームが現実にまで影響を及ぼす現象を解決していく。
そんな中、ある日主人公は高熱を出してダウンする。仕事もままならないまま、食べて、薬を飲んで、眠る。そして眠ると必ず同じ悪夢にうなされる。この繰り返しつだった。さらに奇妙な現象が起こる。いつもアドバイスをくれる相棒の様子がおかしいのだ。まさに機械的なやり取りしかできないモノの様に冷たくなっていた。
さらに、以前一緒に仕事をしてミームトラブルを解決した女性から、メッセージが届く。そこには今回の騒動が主人公の問題だけではなく、他に及んでいるという内容だった。しかも世間では、騒動の犯人が主人公とされていた。主人公はメメを取り戻し、問題を解決するために、女性と共に再び動き出す。
目に浮かんでくるような鮮やかな表現力と筆致は健在。
メメがAIと人外の共通点を分析して出した答えに、ハッとさせられました。確かに我々は日常的にAIを含む人外に固有の意志を持たせたがる。それはこれまでも他者に自分の存在を語らせてきた人間の癖でもある。
謎は難解でしたが、面白かったです。
是非、是非、ご一読下さい!