人間とAIの関係性。未来のトラブルと共に現代も切る、万人向けエンタメ!
- ★★★ Excellent!!!
AIと共にあるのがごく当たり前の近未来。フリーランスのAIエンジニアであるアキトは、相棒のドローン型AI・メメと共に「デジタル怪奇現象」、もといAI絡みの困り事を解決していく。
アキトとメメの軽快なやり取りといい、全体的にとてもライトな印象で、楽しく、スルッと読むことができました! 文字を追っていたはずが、いつの間にか目の前に映像が広がっていて、まるでアニメを見ているような感覚でした。
それでいて、二人が挑むミームトラブルの真相には毎度唸らされますし、随所に知的な学びや人間ドラマ的な深みもあります。
SFながら、現実で今指摘されているあれこれも盛り込まれていて、それらを考え直すきっかけにもなりました。
高度な内容を「ライト」に読ませることのできる作者様の手腕には敬服するばかりです!
もちろんワクワク、ドキドキ、ハラハラするようなエンタメも盛りだくさんで、ティーンから大人まで、万人が楽しめる作品だと思いました。
AIであるメメは間違いなく本作品のメインキャラなのですが、作中では繰り返し「AIに意思はない」ということが語られます。頭が良いように見えても、感情があるように見えても、ただのプログラム。人間から生じたあらゆるものを学習した「結果」。
人間の認知って不確かで、意識上にあるものが全てではないし、錯覚も容易にします。
「シンギュラリティギリギリ」というキャッチがすごく上手いなと思いました。
このレビューを書かせていただいてる時点で、完結までは残り3話! めっっっちゃ盛り上がる展開を迎えていて、続きが楽しみでなりません!
楽しい読書体験を本当にありがとうございます!