ねえ、スミオさんって知ってる?
- ★★★ Excellent!!!
一人の女性が喫茶店で若者たちの話しに耳を傾けていると、動画配信者らしきグループが「スミオさん」という怪談話を始めた。願いに対価を与えれば、その願いを叶えてくれるという。
それから数日後、この女性の周りで不可解な現象が起こり始める。黒い人影、勝手に開く窓、誰かの気配。ただ噂に聞いただけのスミオさんだった。女性は何かを願ったわけでもないのに、スミオさんの標的になったらしい。女性は対価を払おうとするが効果がなく、縋る思いで霊視探偵に助けを求めた。その一方、霊視探偵の助手を務める主人公は雑誌記者に協力を要請するが、断られてばかりだった。
そしてスミオさんから逃れることに成功したと思いきや、女性の前に再びスミオさんが現れ謎の言葉を残す。さらに雑誌記者はスミオさんと、最近頻発している連続不審火事件との関係に気付くのだった。
スミオさんが残した謎の言葉。
そして地図から消えた町の存在。
消えない嘘と傷の歴史。
主人公たちは点と点をつなぎ合わせながら、スミオさんの正体に迫っていく。
果たして主人公と霊視探偵は、女性を守り切ることができるのか?
ホラーであり、ミステリーである一作だが、夜よりも明るい内に読むほうが良さそうだ。何故なら夜にこの作品を読むと、背中に視線を感じてしまうくらい恐ろしいからだ。
是非、ご一読ください。