「聴いて、フレデリック」——本文より。
- ★★★ Excellent!!!
主人公の少年は母親の苛烈なピアノ指導に疲れていた。コンクールの予選を突破しても、怒鳴り散らされるような日々。練習中もそれは続いていた。そんな主人公を支えていたのは、友人のフレデリックだった。
母親から解放された主人公は祖母に預けられることになり、そこでフレデリックと再会する。そして距離を置いていたピアノを祖母の家で見つけ、弾いた。この時から再び音楽の世界で呼吸をすることができるようになった主人公は、ピアノを再び練習し、ある夢を見る。この夢をきっかけに、主人公はまた人前でピアノを弾くことになる。ただ、祖母とフレデリックに聴いてほしかった。
白と黒の鍵盤を、滑らかに走る様が、まぶたの裏に映るような一作でした。クラシックの知識がない小生でも、主人公とフレデリックの友情が主軸になっているので、読みやすかったです。最後は続きが気になる終わり方でした。
是非、御一読ください。