概要
魔物と黒死病がはびこる15世紀。
元宮廷魔術師ナプティアは亡命の途中で、人狼の疑いをかけられ投獄されてしまう。牢には先客、探偵を名乗る謎の男。
「明日我々を尋問しに来る調査団の中に人狼がいる。彼らは我々を尋問し、その結果がどうあれ罪を押し付けるだろう。君か私、もしくは両方に」
協力し冤罪を証明するなか、彼は探偵の異常性に気付く。
(こいつも人間じゃない……?)
魔法薬学者×吸血鬼の異色のタッグが武器にするのは薬学と科学の知識。これはかつての名を捨て、地位を捨ててでも、記録を公表した1人の魔術師の手記。
※ハーレム・チート要素なし。友情×バディ×重厚ダークファンタジー。
※この世界は厳密には異世界ではなく、1345年11月20日の天体の合で、異世界とのゲートが一時的に開いた結
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!上質なブロマンスを探している方、こちらへどうぞ!
魔法薬学者であるナプティアの手記という形をとった、重厚な世界観のダークファンタジー・ミステリーです。
実在するはずのないさまざまな魔法薬や魔物など、まるでそこにあるかのように物の輪郭がはっきりと想像できてたまりません。
この作品の一番の魅力は、魔法薬学者であるナプティアと吸血鬼のフレレクスの会話です。
知的でウィットに富んでいて、会話のラリーをいつまでも続けばいいのにとうっとりしながら読んでいました。
特に第23話。
素敵すぎて悶絶です。
じっくり最初から読んで、第23話までぜひ辿り着いてください。
謎や伏線も散りばめられており、引っかかっていたことが回収された際の爽快感も良いです。 - ★★★ Excellent!!!ダークファンタジー、だけど輝いている物語!
ダークファンタジーなのに、どこを切り取っても輝いている物語だと思います。
紡がれていく物語が、全て作者様にしか描けない様な世界観ですし、ファンタジーなのにミステリーや薬学と言った別ジャンルもかなり絡んできて面白さの深みが凄くあります。勿論、主人公達、キャラクターがそれぞれ立っていて魅力的です。読み進めて行くなかで、推しキャラが別れる事は間違いないかと思う位です。
独特すぎるファンタジーの世界観が苦手と言う方でも、こちらの物語は思う様なファンタジーじゃないぞ!?と読み進められるかと思います。私もそういう系が苦手で嫌煙しがちですが、読み進められたので間違いないかと……!w
勿論、色々なジャンル…続きを読む - ★★★ Excellent!!!対象年齢高めの異世界薬学ミステリー
時は15世紀。折しも黒死病がはびこり、魔物が跋扈する世界。
亡命を企てる元宮廷魔術師ナプティアは、獄中で探偵フレレクスと出会う。
人狼の疑いをかけられた二人は奇妙な友情で結ばれ行動を共にするも、次々と不可思議な出来事に見舞われる。人狼、吸血鬼、審問官……やがて疑いは深まっていく、彼は本当に単なる探偵なのか?
ナプティアが得意とする魔法薬(エリクシル)の調合はクサリヘビの毒、ヒキガエルの油、人狼の骨粉などの素材に加えて呪文、『猫の足音=猫の足音が聞こえるくらい静かな場所』といった符丁が独特で、ファンタジーらしい雰囲気の演出に一役買っています。
この作品には異世界ものにありがちな派手な魔…続きを読む - ★★★ Excellent!!!曲者二人の旅路の行く末が気になる良作です!
義理堅いけどお世辞にも性格が良いとは言えない二人の旅の手記という趣で描かれる本作。バディものに近い雰囲気で、二人の掛け合いが何よりの魅力であり、皮肉交じりで交わされる友情が小気味良くて夢中で読んでしまいました。いやぁ、やはり男同士の友人関係も良いものだ。
また、そんな二人の人間関係と並行して描かれる世界の有様も魅力的です。作中では魔法薬を調合するシーンがいくつか出てくるのですが、そのシーンの真に迫った様子が異世界を感じさせてくれます。他にも、主人公の一人であり語り部のナプティアの専門である薬学以外にもあの世界における魔法とはいかなるものかをしっかり語ってくれて、重厚な世界観に偽りなし!…続きを読む - ★★★ Excellent!!!濃密な設定と、緻密な世界観!!
ファンタジーの中にある静かなリアルを感じられる作品です!
1話から始まる一連の旅は、アクションというよりも、「偏見と理性」「信頼と裏切り」「知識と恐怖」がじわじわとせめぎあう、哲学+医学的な対話型ロードノベルです。
ナプティアとフレレクスのやり取りは常に緊張感を孕みながらも、
次第に育まれていく友情や信頼が、見ていて気持ち良い。
吸血鬼を「薬学的対象」として扱うという発想は非常に斬新!
薬学塔・神智塔・生類科・審問官・火浣布──
これらの語彙に彩られた世界は、本当に実在する学術都市の記録のようで、さらに
魔法に科学的な重みが加わり、“魔術”が制度と政治に絡んだ現実の学問として描かれてい…続きを読む