現行の「看破相対」まで読んだ感想として、失敗を重ねながらも手を伸ばし続けた者だけが掴める光があることでした。
序盤の「破門」に仕掛けられたミスリードに関して、私は主人公が師に見捨てられたのだと思い、彼と一緒に絶望していました。だけど、物語が進むにつれ、その突き放しの裏に隠された真意が浮かび上がったときは、それまでの展開の全てが別の意味に代わり、読んでいて凄いなと思いました。「追放」が実は「OOOO(ネタバレ防止)」だったという逆転に、作者の執筆の力強さを感じました。
また、私が深く感服したのは、「起・承・結を欠けば術は成立しない」という物語のルールです。どんなに強い想いがあっても、リソースと理論なしには奇跡は起きない。この法則が作中ずっとあるからこそ、主人公が自らの血を代償に払う場面の重みが際立ちます。それは、安易な覚醒に逃げず、積み重ねの果てに勝利を掴むためのものであると読み解きました。
そして、水晶灯の火が落ちた後、言葉を交わさずに手と手が結ばれる描写にて、私はあの数行に、ふたりのあいだに育まれた信頼の全てを受け取りました。
失敗を「生きてる証」と言い切るこの物語の芯の強さは、とても読み応えがありました。
いろいろなシーンでいい言葉はありましたが、私は特に以下の一行が本当に大好きです。
これは、現代の社会に対するメッセージのような気もしました。
「失敗なんて幾らでもするものよ。逆に言えば、死んだらそれすら出来ないの。だから失敗なんて、生きてる証だと思えばいいのよ」
力強い素敵な作品をありがとうございます。
また、長文の執筆お疲れ様です。今後とも応援しています。
最初の一言。
まずは読んで下さい。話はそれからだ、です!
『煌炎の魔女』と呼ばれる師に破門にされてしまった主人公フラム。
彼は神殿従士のフェレシーラと出会い、冒険の旅に出ます。
丁寧に書かれた物語は読みやすく、キャラクターもとても魅力的です。
とくに、主人公であるフラムとフェレシーラの不器用ながらも微笑ましいやりとりは今後も見逃せないでしょう。
また、ハンデを背負いながらも主人公が少しずつ成長する姿は昔ながらの王道ストーリーを思い出させてくれて、懐かしさを感じる方もいるかもしれません。
200話近くまで読んでおりますが、まだまだ続きが気になる作品です。
ネタバレになりますので、内容に関しては敢えて語りません。
自分の目で確かめてください! 面白いのは間違いないです!
本作は、孤高の魔女に育てられた少年が世界へ踏み出すところから始まる、正統派のファンタジー作品です。
前日譚から積み上げられた背景があるため、最初から世界に自然と馴染めます。
魔術体系や宗教組織、政治的な構造は細部までよく考え抜かれています。
とくに魔法の仕組みは明確ですが、難解さは感じません。
物語の流れに沿って示されるため、「理解しながら読める」心地よさがあります。
また登場人物の描写が丁寧で、何気ない会話やその裏にある感情の揺れに、つい目を止めてしまいます。
主人公の未熟さや不完全さも含めて、「この先を見届けたい」と思わせてくれる人物造形です。
戦闘や緊張感のある場面では、抑制された描写の中にしっかりと迫力があります。
派手さ一辺倒ではなく、人の感情や必死さが軸にあるからこそ、印象に残ります。
じっくり腰を据えて読むほど、世界と人物が少しずつ好きになっていく作品です。
丁寧に描かれた本格ファンタジーを求めている方には、安心しておすすめします!
国を救った魔女に育てられ弟子として生きてきたフラムという少年。
しかし、フラムは魔術が一切出来ず、ついには破門されてしまいます。
フラムは傷つきながらも自分が生きるため彷徨います。
そこで2歳だけ上のお姉さんで面倒見の良い少女と出会い(最初はひと悶着あるのですが)、世界のこと、国のことを知っていきます。
フラムは普通の魔術は出来なくても、未知の力がありました。
これが段々謎解きのように明るみになっていくのが読み手としは最高に面白いです。
また、フラムの心情が細かく描かれていて没入感があります。
上手くいかない自分に苛立ったり、成長したいと思ったり、気を使ったり。
自分を破門した師匠かつ保護者でもあった魔女への消化し切れない苦しい思いだったり。
少しずつでも前に進もうとするフラムが好ましいです。
ひたむきな気持ちを応援し、その成長を目の当たりにし、一緒に喜怒哀楽を過ごせるのにカタルシスを感じます。
心からお勧めします! ぜひ、ご一読ください!
主人公フラムとヒロインのフェレシーラの旅路が非常に丁寧に綴られた王道ファンタジーです。
子どもの頃に夢中で読んだファンタジー小説を思い出しました。
とはいえ、設定は非常に精密なので、大人に是非読んでいただきたい作品です。
魔術の仕組みや政治的情勢、フェレシーラの所属する聖伐教団やその世界に存在する物質など、とても作り込まれていて読み応えがあります。
こうした作り込まれた設定は、どうしても説明的になりがちですが物語の進行に合わせて過不足なく提示されていくので、読者が置いてけぼりになることがありません。それもこれも、しっかりと世界が作り込まれているからこそだと思います。
また、主人公の感情が丁寧に描かれているので共感ができます。その想いがあるからこそ、進むんだ、頑張るんだね、と思えます。
だからこそ、この旅路で成長していくのか、追いかけて行きたくなります。
フラムにある術法的不能も、何か意味があるような気がしてなりません(3章まで読んで筆を取っています)
時間をかけて、楽しめる大作だと思います。
これからもゆっくり読んでいきたいと思います。
主人公、フラム・アルバレットくんはある日師匠であるマルゼス・フレイミングから破門を言い渡されてしまいます。
10年間頑張ってきた彼の胸にはいろんな思い出が去来し…ひとしきり泣いた後、彼は異様な音を聞きつけ向かってみれば『白羽根』の少女が!
最初は会話が進むのかと思ったら、何といきなり戦鎚で襲いかかってきた!?今作のヒロインはパワー系!?
襲いかかってきた…というと語弊がある少女、フェレシーラさんとひょんなことから行動を共にすることとなったフラムくん。
そんな彼は、可愛らしいグリフォンの雛のホムラさんも加え時に試練に時に人間関係に悩みながらも逞しく成長して行きます。
それはやがて、フラムくんの意外な才能や彼自身も知らず知らずに導かれていた運命へと繋がって行き…!
王道だけど斬新に溢れたフラム少年の物語、此処に開幕です!!ホムラさんは可愛いんです!!!!
拝読して最初に感じたのは"近年のweb小説ではあまり見なくなった、懐かしい気配がするハイファンタジーだな"ということです。
転生や転移もありませんし、もちろんチートもありません。
あるのは少年少女の成長が丁寧な筆致で描かれたストーリーと、練り込まれた世界観。
『煌炎』の二つ名を持つ魔女に育てられた主人公・フラムが破門にされてからが本編開始。
ただ。その前日譚としてのプロローグがあることで、より物語への期待感が高まります。
個人的に推したいのは、フラムの師匠に当たる魔女・マルゼス。
彼女のキャラは私が今読み進めている現段階では完全には掴みきれませんが、時折覗かせる強者としての雰囲気や母親代わりとしての優しさ。
そういった端々で感じるキャラクター性が、"続きを読みたい"、"もっと知りたい"といった好奇心を掻き立ててくれるのです。
もちろんボーイミーツガールの重要な要素を担うヒロイン・フェレシーラも等身大の少女としての魅力に溢れています。
さて。これ以上書いてしまうとネタバレになってしまいそうなので、ここまでとしましょう。
ぜひこの作品の内容は、皆様の目で確かめてほしいと思います!
壮大なハイファンタジーをお求めの方はぜひ!
序盤は会話と日常描写を丁寧に積み重ねる、静かで落ち着いた導入だ。
少年フラムとフェレシーラという、境遇も立場も異なる二人が、
ぎこちない距離のまま互いを知り始める過程がじっくり描かれる。
展開自体はかなりゆるやかで、大きな事件は控えめだが、その静けさこそ物語の鍵でもある。
二人の何気ない会話、すれ違い、ふとした優しさ——そうした小さな瞬間が積み重なり、
読者は「この先、彼らを待つ運命」を意識しながら読み進めることになる。
だからこそ、今のこの平穏な日々が、後になって胸を刺すほど愛おしく思える。
特に、孤独を抱えるフラムがフェレシーラとの交流を通じて少しずつ変わっていく描写は、
静かな物語の中に温かな光を落としてくれる。
穏やかな関係性の変化を味わいたい読者には、じんわりと響く始まりの章だ。
彼らの物語、彼らの地図は、まだ白いまま。
これから始まる物語。