概要
「この橋は、どこにもないんです」
漫画家のもとで雑用の仕事をしている21歳の陸斗(りくと)は、遣い先で初対面の女性・恵麻(えま)に絡まれる。
掴みどころのない相手に戸惑うが、同世代の少ない地域で何度か顔を合わせるうち、しだいに打ち解けるようになった。
彼女のある希少な習慣と恐怖症を知ったことから、二人での外出が始まる。
◆人は誰しも、自分のつくった歪なフィルターを通して人を見ているのでは?…ということがテーマになっています。
◆第48回すばる文学賞落選作です。
※救いがないタイプの暗めな話です。
※作中の謎的な要素は全て明かされるのではなく、読んでくださった方の想像にお任せする部分もあります。
もしも閲覧くださる場合は、上記を確認いただけますと幸いです。
掴みどころのない相手に戸惑うが、同世代の少ない地域で何度か顔を合わせるうち、しだいに打ち解けるようになった。
彼女のある希少な習慣と恐怖症を知ったことから、二人での外出が始まる。
◆人は誰しも、自分のつくった歪なフィルターを通して人を見ているのでは?…ということがテーマになっています。
◆第48回すばる文学賞落選作です。
※救いがないタイプの暗めな話です。
※作中の謎的な要素は全て明かされるのではなく、読んでくださった方の想像にお任せする部分もあります。
もしも閲覧くださる場合は、上記を確認いただけますと幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!橋など初めからなかった。
マイナー誌だが連載を持つ漫画家の雑用を
請負う青年。まだ少年と言っても決して
おかしくはない彼は、正式な雇用とは到底
言えない現在の 在り方 に、何ら不満は
抱いて来なかった。
只、何かを心の底に引っ掛けたまま
淡々と生きている。
母親と弟との生活。時々、記憶の底から
湧き出て来る父親との会話。
偶然、所用で訪れたアトリエで彼は
一人の不思議な女性から声を掛けられる。
折しも 川に架かる橋 の写実的な
風景画の前で。怒りに満ちた目を絵画の
橋へと向けた彼女は、独白の様に呟く。
「この橋は、どこにもないんです」
この作者の圧倒的な物語りは、細部に
至るまで緻密で重たく、時には…続きを読む