概要
――雪深い大陸、イース。
山岳交易路で〈背運び〉をして生きる少年・リセルは、
誰とも関わらないと決めていた。
関わらなければ、また何かを奪われることもない。
ただ、かつて交わした約束だけを胸に。
そんな彼の前に、
雪の中で倒れていた少女が現れる。
少女は追われていた。
そして、リセルの中にもまた、恐れられる「炎」が眠っていた。
この出会いが、すべての始まりだった。
――これは、英雄譚ではない。
喪失の先で、それでも手を伸ばしてしまった人間の物語。
最初から、答えはそこにあった。
※第三章完結しました。
四章も毎週〈火・水・金・日〉21時更新予定です。
※AI補助利用について
校正や設定の整合性チェックなどに使用しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!少女と少年の逃避行——美しさと残酷さが交差するファンタジー
白金の髪の少女を追う黒い鎧。
少女と逃げることになった少年。雪に散る赤い血。何かの影。
――美しさと残酷さが同居する、逃避行から始まるファンタジー。
無事に逃げられるのか。
そして、この少年は何を背負っているのか。
物語を追ううちに見えてくるのは、孤独になりきれない危うさを抱えた少年の心のうち。
追われる少女の秘密、そして彼自身の出自の謎という二つの軸が、先を読みたいと思う気持ちをぐっと強くします。
途中、捕らえられる展開もあり、緊張感が途切れません。
文字による映像的な美しさに加え、肌を刺すような不穏な空気、ある力を行使する時の温度や光、登場人物たちの歩んできた…続きを読む - ★★★ Excellent!!!❄️ 凍てつく世界で、二つの孤独が重なる。
「もう誰とも関わらない」と孤独を選んだ少年リセルと、
冷酷な聖堂からに囚われていた少女エリシア。
なんとか檻を脱した彼女を待っていたのは、
全てを白く塗りつぶす、凍てつくような雪景色でした。
……そして、ついに力尽き倒れてしまった彼女。
リセルが自らの掟を破り、その細い腕を掴んだ瞬間。
二人の運命が、交わり始める。
背後に迫るのは、法を超えて人を裁く「黒聖」。そして、王の剣ヴァルデン。
運命に追い詰められ、共に崖下へと消える二人。
――そんな緊張感溢れる2章まで、一気に読み進めました。
この物語の魅力はストーリーだけではなく、
その圧倒的な情景に、リセルの繊細で濃厚な心理描写が
重な…続きを読む - ★★★ Excellent!!!情景と感情が巧みに織りなす、没入感の高い王道ファンタジー
この物語は、リセルとエリシアの二人が追われる身となるところから、大きく動き始めます。
作者が場面描写や心理描写にかなり力を入れていることが伝わってくる作風で、雪原から始まるプロローグひとつをとっても、主人公が感じている寒さや孤独が自然と伝わってきます。まるで自分がその場にいるような感覚で読むことができました。
物語の展開もわかりやすく、なぜ主人公たちが追われる立場になったのかが丁寧に描かれているので、読みながら「もし自分がその場にいたらどうするだろう」と考えてしまいます。気がつけば、二人を応援する気持ちで読み進めていました。
これからも定期的に更新されるとのことなので、今後の展開を楽し…続きを読む