ましら　佳

この町には「名物」……もとい「迷物」がいる。間土発太(まどはった)という男だ。 こいつは神出鬼没、奇妙奇天烈にして帽子愛好家ときている。で、その当人が道の向こうから走ってやって来…

いつもと同じ生活を送っていた｜篠崎康孝《しのざきやすたか》は運命とも言える日に異世界で再スタートするチャンスを与えられた。彼は決して後悔があったわけではない。しかし、新しく始まる…

ミミズの事、知ってますか？ ハシビロコウってご存知ですか？ いや、知らんけど。知りたくもないわ。 まぁ、そう言わずに、ミミズやハシビロコウの事、学んでみませんか？ という訳で、…

一橋 龍輝は一橋商事の跡継ぎ。龍輝は次男だけど長男が3年前にゲイであることを両親にカミングアウト後に家を出た。そのまま音信不通。その後から両親の跡継ぎとしての圧が乗りかかり、楽し…

「私」は、天才と謳われたジューガー・リャンが何をしたかったのか知りたくて、ある秋の日の昼下がりに、かつての彼の主を訪ねる。その面会の中で、「私」は、今は亡きジューガー・リャンがや…

基本一話完結の短編集です。ものによっては残酷描写があるかも。 舞台は主に現代ですが、ファンタジー等他ジャンルもいくつか混ざっています。 作品はおすすめ順に並んでおり、更新順では…

前作『春の匂い』から季節は巡り、 この夏の味は、短歌で描いてみました。 ひとくちで、心がほどけるような夏を。 どうぞ。 🌸春の匂い： https://kakuyomu.jp/w…

【3.6万PV感謝！】各EPISODEのラストには驚きの仕掛けを用意してあります。　 是非、EPISODE:1だけでも最後までお付き合いください。 はぐれ騎士ライアンと気弱な悪…

この小説は本来、女子高生・春香と茜の青春友情物語のはずだった。だが、変態死神男マサクニの出現により、ストーリーやキャラクター、文章、全てが変態化してしまった！　春香と茜は協力して…

いつまでも同じことをやってたら、いずれ絶対にバレます。俺はずっと見てますからね。ここで書いてる程度で、ビビってお家訪問しちゃうぐらい、肝っ玉小さいなら早くにやめた方が得策だと思い…

秋葉原で勇者がコンセプトのコンカフェを経営する大城雄大。そして彼にコンカフェをオープンさせる野望を抱かせたアニメキャラ、勇者アリア。三次元と二次元の決して交わらない二つの世界が今…

都下の大学に通う一人暮らしのしがない学生の日常記のようなモノローグ。ちっちゃなことにも大きなことにも一喜一憂しながら頑張って生きてます。恋はあったりなかったりするけど…

これは、“感じすぎる”がゆえに生きづらさを抱えた者たちの成長譚。 孤独と欲望を飲み込む街、歌舞伎町。 型破りな手法で事件に挑むのは、異常な五感を持つ〈超感覚者〉5人と、彼らを束ね…

現代の女性が目を覚ますと…そこはなんと名作小説『紅楼夢』の世界！？しかも転生したのは、あの薄幸美少女・林黛玉！？ 病弱、すぐ泣く、周囲は権力争いだらけ…そして何より、短命確定！？…

ふと思い立って書いた、魔法のiらんどの投稿作品。 テーマは 「好きな人の好きな人」。 すれ違い、遠ざかり──それでも消えない想い。 春の匂いが運ぶ、淡く切ない恋の物語。 偶…

　これは、完全なミステリー小説です。ホラーでは有りません。　 　西暦２０２○年９月１４日、日本の青少年犯罪も遂にここまできたのか！と、全国民を愕然とさせた猟奇的殺人事件が起き…

５分で読める美味しいオムニバス・ホラー作品集。 どこからでもお読み頂けます。 お気に召す話があれば、嬉しゅう御座います。 では、お席に御案内いたしましょう。 🍽各話　読み切り…

以前友達と何気ない会話をしていた時にふと思いついたフレーズがあったのでそこから着想を得ました。 一番大切でいとおしいのは、日常なのかもしれません。そして、それを実感するのは、その…

夜の公園は久しぶりだ。 ブランコを横目に目を擦りながらゆっくりベンチに向かって歩く。 滅多に人なんて来ない公園、ベンチに寝転がり大きく息を吸ってゆっくり目を瞑る。 風が枯れ木を揺…

「なんとなく過ぎていく日常、その陰と陽の狭間に潜む、不思議な断片たち」 何気ない日常にふと現れる違和感。 それは偶然か、それとも見落としていた現実か。 「日陰と断章」は、日常…

第一次世界大戦下のロンドンを訪れた松方幸次郎（松方正義の息子、川崎造船所社長）は、画家フランク・ブラングィンのポスターに感銘を受ける。そのブラングィンと出会い、彼のアトリエに誘わ…

サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に、感銘して、書いた、 この私の、ちょっとした「運命論」です。 ほんの少しだけ語らせて下さい。

妹がこんな夢を見たと言って、しつこい。数えて九回目だが、実はどれも同じ内容だ。日と月を手のひらでつかむ。姉のわたしに、何でこんな夢を見るのかと聞いて来る。そんなこと知るかと言いた…

１３歳になった優乃には大好きな人が居る。 その人の名はせつ子さん！　亡くなったママの古くからのお友達で、ママが病気で入院したのを機にお隣に引っ越して来てくれて、本当の家族みたい…

学を衒う鼠の話。 カクヨム短歌賞　10首連作部門　応募作品。

幕末、そして戊辰戦争──東北・北越の諸藩は、維新という荒波に抗うべく、奥羽越列藩同盟を結成。 その同盟の中に、八戸藩という小藩があった。藩主の名は南部信順（なんぶのぶゆき）。薩摩…

入社早々会社に見切りをつけた二人の新入社員は“退職エージェント”に会社と交渉を依頼するのだが……

高橋虹子（ニコちゃん先生）に、ぜっさん片思い中の和馬 本日は、夜市のお手伝い そこに、現れたのは―― ふたりが出会って2年めの夏のお話

双子の姉弟メイとレイは、霊の声が聞こえたり、視えたりする。二人は霊が成仏出来ない理由を聞いて、何とかしようと試みる。 彼らの父親アランは、長身金髪碧眼ハーフの超絶イケメンで、霊を…

　いそがしいわりには給料の低い高校教師・高橋虹子（ニコちゃん先生）。 　実家の居酒屋で、週末だけ手伝いをしている専門学校生の山田和馬。 　和馬が高校を卒業してから１年半、ニコ…

砂を噛む様な“日常”の中の“オアシス”だった遼くんとキスをしてしまった私は、自分の保身の為に彼を棄てる事にした。

2024年犀川よう様自主企画「さいかわ葉月賞」参加及び「スミヲ賞」（大隅スミヲ様）受賞作品 孫権の皇太子たちが対立する中、陸遜は魯王ではなく皇太子の地位を保証することを孫権に直…

風俗嬢の冴子は“道程”くんの接客を回されてしまう。 断るつもりで待ち合わせ場所へ訪れた彼女だったが…

お盆に帰省した「私」は、山あいの墓所に手を合わせ、母の家に戻りました。 そこには、この世にいない父の気配が。 「霊見える母」と「全て感じる子」、
光と影のあわいで過ごす、ゆれる夏…

何か書きたかったので書きました。細かくエピソード分けましたが、よかったらお付き合いいただけると幸いです。

友だちの類（るい）に誘われて、同じ高校の４人で花火まつりに出かけた和馬（かずま）は、そこでクラスの副担任・虹子（ニコちゃん先生）を見かけて、思わず立ち止まる。 かわいらしく浴衣…

幕末――元治元年、江戸。火消しの娘、お芳（よし）の家に、ある男が訪ねて来た。二人は火鉢であたたまっていたが、お芳は火鉢の炭から目を離さず、消す時も火消し壺に入れ、消えたことを確か…

デパートに年末のお歳暮を買いに来た。 ふと、偶然『赤いきつね』と『緑のたぬき』を見つける。 思い起こす。 苦学生だったころ『ヤマヤ蕎麦』がくれたうどん帖のことを。 あのときに…

超じっくり進行。 ボーイミーツガール & ハイファンタジー！　 バディ要素・成長要素あり。 転移転生・チート・ざまぁ・ハーレムなし。 隙あらばポエムります(。-∀-) AI補助…

田舎暮らしを始めた小説家の嶋田が、その地に伝わる河童伝説を小説のネタにしようと思い、聞き込みを始める。 河童の正体、河童が尻子玉を抜くという習性、それらについて調べていくうちに、…

「運命の女神さま」＝推しに出会った男の子と、彼のそばにいる幼なじみの女の子のお話 ※離婚　不登校描写あり　ご注意ください

今はもう昔、昭和４０年代の頃のお話です。 ６畳一間のアパート“寿荘”の住人の三人の若者はどの様にして、このアパートから“卒業”していくのだろうか？

安珠あんこです。 この度、自分が短編小説を書く時の方法をまとめてみようと思いまして、創作論を書いてみることにしました。 初めて小説を書く方にもわかりやすいように説明するつもり…

若かりし頃、新人賞に応募を繰り返すこと数年。 そりゃーもう歯牙にもかけられずって感じでして。 そんな私が色々あってカクヨムに投稿に挑戦してみたお話です。 日々感じること、振り返…

この話は、主人公の私が、かって自殺した中学生時代の恋人に、よく似た、いやもっと綺麗な女性と出会った事から、物語は始まる。 　しかし、彼女は、実は、既にメジャーデビューしていた漫…

私の住んでいる街には地域猫の「たまり場」があって――娘と散歩しに行った時のお話。

呟くくらいなら、書いてみるか。 そんな誰かの、独り言。 「でも」も「だって」もない、誰にも宛てない、ただの源泉かけ流し。 あーあ。

【カドカワBOOKS10周年記念長編コンテスト中間選考突破作品】 （作中、AIは一切使っておりません） 千八百年前の中国。腐敗と混迷に揺れる四百年の歴史を誇る漢王朝で北方の辺境幽…

西暦1672年、ルドラはラ・プラタ河口にあるブエノス・アイレス砦を占拠した。捕虜にしたスペイン軍の兵士「クリオージョ、メスチーソ、ムラート」から情報を聞くと、この地域にはパンパと…

清らかな魂に、最期の安らぎを与えるお仕事をしている「オレ」。 いわゆる、天使とか、死神とか、そういうやつ。 本日は、新人研修の教官として、モンゴル出身のネルグイ君と組むことに。 …