『ニコちゃん先生の花火まつり』は、淡い恋心と友情が交錯する、爽やかで温かみのある物語です。
作品の魅力は、登場人物たちの繊細な心理描写にあります。特に、山田和馬が抱く虹子先生への微妙な想いが、瑞々しく、リアルな青春の一片として描かれています。虹子先生のくつずれをめぐる描写など、細やかなシーンで登場人物の内面を自然に浮かび上がらせる筆力に感嘆しました。
また、軽快な会話とテンポの良い展開が、読者を最後まで飽きさせません。個々のキャラクターが魅力的で、彼らの人間関係が丁寧に紡がれており、読み手もその輪に入り込んだような心地良さを感じられます。
夏の夜の花火という情景が美しく描写されており、その中で揺れ動く高校生たちの感情に、懐かしさと温かな共感を覚えました。
青春のきらめきが鮮やかに切り取られた本作とともにニコちゃん先生シリーズを、多くの方におすすめしたい。
・みすみ・さんは、筆力だけでなく、ネーミングのセンスが良い。・みすみ・さんと書いて、ミスミテンテンと読む。あっと驚きますよね。
『体育祭、バクハツしろ。』と言う題名もおお!!と思ってしまい、思わず読んでしまいます。
今年の3月にカクヨムを始めてこの筆力ですから、大したものです。